過去のおすすめソフト
2019年4月11日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
ラロ:スペイン交響曲、サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ、ショーソン:詩曲、
ラヴェル:ツィガーヌ<タワーレコード限定>
アルテュール・グリュミオー、マニュエル・ロザンタール、ラムルー管弦楽団
品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
発売元:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION
発売日:2019.3.27
定価:3,483円(税込)
商品番号:PROC-2201
聴きどころ
最後は、「フランコ=ベルギー派」のヴァイオリニスト、名手アルテュール・グリュミオーの演奏によるフランス人作曲家の楽曲集。バックはマニュエル・ロザンタール指揮ラムルー管弦楽団とフランス勢で固められ、まさにフランス音楽の粋を集めたアルバム。一曲目のラロのスペイン交響曲はスピード感がありグリュミオーのヴァイオリンは優雅で滑らかで伸びがあり、オーケストラも華やかで、特に管楽器はきらびやかで曲の雰囲気を盛り上げている。サン=サーンス、ショーソン、ラベルの各楽曲も、緩急自在なグリュミオーのヴァイオリンは素晴らしく、名手による名演奏が最良の音質で楽しめるアルバムである。
評:JAS
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田 雅光氏 4月の優秀録音盤
株式会社シーディージャーナル CDジャーナル誌(選者)村尾 泰郎氏 4月の推薦盤
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)山之内 正氏 3月の優秀録音盤
株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌 (選者)オラシオ氏 3月の推薦盤
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)峰尾 昌男氏 2月の優秀録音盤
株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌(選者)鈴木 喜之氏 2月の推薦
株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田 雅光氏 1月の優秀録音盤
株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌(選者)柳樂 光隆氏 1月の推薦盤
2018年12月25日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
小川理子 Balluchon「バルーション」
品種:CD(UHQCD仕様)
発売元:UAレコード
発売日:2018.10.11
定価:3,000円(税込)
商品番号:UA-1002
聴きどころ
オーディオ評論家の潮晴男氏と麻倉怜士氏が立ち上げたウルトラアート(UA)レコードの第二弾アルバム、ジャズピアニスト小川理子のBalluchon「バルーション」を紹介します。まず、演奏者の小川理子さんですが、ご存知の方も多いかと思いますが、本職はパナソニックの役員でTechnicsブランドの総帥としてオーディオ事業をリードしている方で、今年からは日本オーディオ協会の会長も務められています。つまり、日本のオーディオ界を引っ張るビジネスパーソンです。一方、アーティストとしては、3歳からピアノを始め、松下電器(現パナソニック)に入社後も既に14枚のアルバムをリリースしジャズピアニストとしての道も確実に歩まれ、まさにビジネスとアーティスト活動を両立されている方です。録音はポニーキャニオン代々木スタジオで行われ、Pyramics にて、384KHz サンプリング/32 ビットで録音されたとのことです。また、録音エンジニアはUAレコードの第一弾「エトレーヌ」と同じく、日本コロムビアの塩澤氏です。その音質はUAレコードのモットーでもある「オーバーダビング、編集なしの『ワンテイク録音』」「生成りの素直な音を得るためコンプレッションなどに頼らずにピュアにハイレゾ録音」の言葉通り、スピード感のあるフレッシュな音質に録られています。内容は第一弾同様、潮氏と麻倉氏がA/B面という形で6曲ずつそれぞれプロデュースし、A面はベテランリズムセクション、B面は若手メンバーがバックを固め、スイング感あふれるガーシュイン、エリントンというジャズの名曲からレノン&マッカートニーのLady Madonnaまで一曲目から終曲まで通して楽しめます。小川さんのピアノは盤石なテクニックの上に抜群のスイング感を持ち、例えばピアノソロで弾かれる6曲目のBut not for meは、とても魅力的で安定感のある演奏で、圧巻です。また、A面は随所で特徴的なソロをとるギターが、B面は正確且つ多彩なリズムを刻むドラムが小川さんの演奏を盛り上げています。最良の音質でスイング感あふれるジャズ演奏が楽しめるこのアルバムは、多くの方にお薦めしたい一枚です。
評:JAS