過去のおすすめソフト

2018年4月12日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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ヤナーチェク:シンフォニエッタ、プロコフィエフ:キージェ中尉、
コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ (2018年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>
ジョージ・セル、クリーヴランド管弦楽団

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
レーベル:Sony Classical
発売日:2018/03/28
¥2,700(税込)
商品番号:SICC-10252

聴きどころ

タワーレコード×Sony Classical究極のSACDハイブリッド・コレクション第4弾から2作品を取り上げる。まず1作目は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で、東欧、ロシアの作曲家による20世紀前半の個性的なオーケストラ曲集。1曲目はヤナーチェク「シンフォニエッタ」。録音は1965年で、3トラックオリジナルアナログマスターテープから新たにDSD 2トラックステレオにリマスターされたとのことだが、付属の増田良介氏の解説に、「アメリカのオーディオ評論家ハリー・ピアソンがThe Absolute Sound誌に掲載した、欧米ではよく知られた『高音質LPリスト』にも載っている」とあるが、素晴らしい録音である。管楽器が活躍する楽曲であり、その管楽器は伸びがあり、響き良く録られ、オーケストラ空間に3次元的に定位し気持ちいい。弦は多少スリムな音質であるが切れがあり、それが管楽器とマッチし、透明感のあるオーケストラサウンドを生みだしている。残りの2曲、コダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」とプロコフィエフ「キージェ中尉」は1969年の録音で、オリジナルマスターは4トラックとのこと。付属の「リマスタリング・ノート」によると、4トラック録音の場合、3トラックでオーケストラ全体を、残りの1トラックにソロ楽器もしくは特定のソロパートが録られ、「ハーリ・ヤーノシュ」ではツィンバロン、「キージェ中尉」ではコルネットとコントラバスのソロに充てられたとのことである。ともにこの4トラックのオリジナルアナログマスターから新たにDSD 2トラックステレオにリマスターされているが、「ハーリ・ヤーノシュ」では5曲目の間奏曲で、哀愁のある弦楽器の合奏のメロディーとクリアーでクリスプな音質のツィンバロンが絶妙にマッチし心地よい音楽を奏でている。「キージェ中尉」はオーケストラ全体に厚みが増し、音質も滑らかで物語性のある音楽が一層豊かなものになっている。付属のライナーノーツも充実しており、ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団の極め付きの名演奏を高音質にリマスターしたとても素晴らしい作品である。

評:JAS

2018年4月12日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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レスピーギ:ローマ三部作 (2018年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>
ユージン・オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
レーベル:Sony Classical
発売日:2018/03/28
定価: ¥2,700(税込)
商品番号:SICC-10253

聴きどころ

2作目は、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団によるレスピーギ「ローマ三部作」である。録音は1957年(噴水)、1958年(松)と1960年(祭り)。付属のアンドレアス・K・マイヤーによる「リマスタリング・ノート」によると、「松」と「噴水」は2トラック、「祭り」は3トラックマスターからリマスタリングされたとのこと。特に「松」と「噴水」はステレオ初期の録音でコロンビアレコードのクラシック音楽のステレオLPの1作目とのことである。今から60年前の録音であるが古さを全く感じさせず、管楽器が大活躍する楽曲でもあり、1曲目から圧倒される。管楽器が色彩よくきらびやかにオーケストラ空間に散りばめられたように広がり、素晴らしいオーケストラサウンドが目の前に広がる。2曲目はゆっくりとしたテンポで進むが、後半の畳みかけるような管楽器の重なりに、重厚感を持った弦が沸き上がり、オーケストラが唸る感じである。もともと筆者の大好きな楽曲でもあり、最後まで一気に楽しむことが出来る。また、先の「リマスタリング・ノート」も含め付属のライナーノーツがとても充実しており、特にオーマンディ研究家の市川幹人氏による解説は興味深く、詳細な聞きどころはとても参考になる。オーマンディ/フィラデルフィアの名演が最高の音質でリマスターされた素晴らしい作品である。

評:JAS

2018年4月3日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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サン=サーンス: 交響曲第3番《オルガン付き》; フランク: 交響曲<タワーレコード限定>
エルネスト・アンセルメ、スイス・ロマンド管弦楽団

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
発売元:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION
発売日:2018/01/24
定価: ¥3,483(税込)
商品番号:PROC-2130

聴きどころ

タワーレコード企画盤『ヴィンテージSA-CDコレクション』の第9弾としてこの1月に発売されたアンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団のサン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付き》とフランクの交響曲がカップリングされたアルバムを取り上げる。このアルバムの一曲サン=サーンスの交響曲第3番は、1960年代後半からのHiFiオーディオの本格的普及時代に、ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏と共に、パイプオルガンの32フィート管(約16Hz)の音が再生できるかどうかで話題になっていたこともあり、オーディオファイルの方々にはなじみのある作品と思う。当時筆者はダイヤトーンのP-610を自作ボックスに入れてオーディオを始めた時代でしたので16Hz再生とかは全く遠い世界の話題でしたが…。余談はさておき、オルガンの重低音は第一楽章の2部から入ってくるが、筆者がクラシック音楽の試聴に使用している欧州系の25㎝ウーファー密閉ブックシェルフスピーカーでは流石に16Hz再生はかなわないものの、その倍音成分がきれいに再生されており、かなりの低音感を楽しむことが出来る。ダイナミックレンジを広く取るためかカッティングレベルは低く抑えられておりアンプのボリュームをかなり上げないといけないが、うねるような重量感をもった低音が再生され、動き(音階)もはっきりしていて結構感動ものである。オーケストラは、弦が左右に大きく広がり、その中に伸びがあり彩も素晴らしい管楽器が奥行き感をもって定位し、ステージ感をもって再生される。全体に重心が低くオルガンとのマッチングが気持ちよい。演奏はゆっくり目で、重厚感とその上に展開されるカラフルなオーケストレーションが素晴らしく、優秀録音と共にまさしくアンセルメの名演で、LPで楽しんでいた方々のみならず、多くのオーディオファンの方々に聞いていただきたい推薦盤である。さて、ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏もSA-CD化されており、せっかくなので試聴した。試聴したのはBMG盤(品番:82876-61387-2)で、2chステレオと3トラックオリジナル録音をそのままSA-CDマルチチャンネル(L、R、センターの3ch)に収めた2種類のSA-CD音源が収録されているものである。まず演奏はアンセルメ盤より早め(演奏時間比較:ミュンシュ34:44、アンセルメ37:32)で、明るくメリハリがあり、オルガンは控えだが、その上に各楽器が分離よくクリアーに鳴り、全体にバランスが取れたスピード感のある演奏で、アンセルメ盤とは好みが分かれるが、こちらも名演、優秀録音盤である。特にオリジナル3トラック再生は、センタースピーカーが加わることで情報量、定位感が増し、厚みのある一次元上がった音質と言える。左右に配置された弦はセンタースピーカーと左右のスピーカー間に定位し、管楽器はセンタースピーカーから再生され残響成分が左右のスピーカーに流れ、素晴らしい定位感と音場感が再現されている。SA-CDマルチチャネル対応プレーヤーとAVアンプ等との組み合わせでマルチチャンネル再生環境をお持ちの方は是非1950年代後半から60年代初期の3トラック録音盤をお聴きすることも併せてお勧めする。

評:JAS

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田 雅光氏 4月の優秀録音盤

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とても自然なオーボエの響きとバロック音楽の魅力を楽しめる
テレマン:小室内楽曲集(6つのパルティータ)
トーマス・インデアミューレ(オーボエ)、
クラウディオ・ブリツィ(クラヴィオルガン)

CD
発売元:カメラータ・トウキョウ
価格:¥2,800円(税別)
品番:CMCD28355
発売日:2017年12月25日

株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌 (選者)満津岡 信育氏 4月の推薦盤

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驚くべき名演
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番 他
リサ・バティアシュヴィリ(vn)、
ヤニック・ネゼ=セガン指揮ヨーロッパco

CD/SHM-CD
ジャンル:Classic
レーベル:ユニバーサルミュージック/ドイツ・グラモフォン
発売日:2018.2. 14
価格:2,800円+税
規格品番:UCCG-1790

2018年3月29日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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モーツァルト: 管楽器のための協奏曲集<タワーレコード限定>
カール・ベーム、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
発売元:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION
発売日:2018/03/14
定価: ¥6,858(税込)
商品番号:PROC-2131/3

聴きどころ

今回はタワーレコード企画盤『ヴィンテージSA-CDコレクション』の第10弾から3作品を取り上げる。まず1作目はカール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるモーツァルトの管楽器のための協奏曲集。アナログディスク(LP)4タイトルを3枚のSA-CD/CDにまとめたもので、マスタリングもオリジナルマスターテープから新たに行われ、SA-CD化も初とのことで好企画盤と言える。録音は1972年から1978年とカール・ベームの晩年のもので、ウィーン・フィルの名手たちをソリストに立てたこの協奏曲集は、バランスの取れた、明るく且つ滑らかな演奏で、なじみある旋律を新鮮に聞かせ、とても心地よいものとなっている。ソロ楽器が木管とホルン(ヴィーナーホルン)ということで、音質は柔らかく、オーケストラも室内楽的な鳴りで、弦はいわゆるウィーン・フィルのシルキータッチというより多少硬質感があり、滑らかなソロ楽器とのマッチングもとても良い。今から40年前の録音と言っても1970年代はアナログ録音が充実していた時期でもあり、楽曲にあった録音がされ、演奏の完成度を一層高めている。今回筆者は特に協奏交響曲でのホルン(ヴィーナーホルン)のその滑らかでふくよかで包み込むような音質に魅了された。古楽器的なホルンだが、まさにウィーン・フィルの音であり、モーツァルト音楽に欠かせない楽器と感じさせた。演奏、録音ともに素晴らしく、多くの方にお薦めしたい名演集である。

評:JAS

2018年3月29日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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ベートーヴェン: ピアノ協奏曲全集、序曲集(献堂式、エグモント、レオノーレ第3番)
<タワーレコード限定>
ヴィルヘルム・バックハウス、 ハンス・シュミット=イッセルシュテット、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

発売元:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION
発売日:2018/03/14
定価: ¥6,858(税込)
商品番号:PROC-2134/6

聴きどころ

2作目はピアノの巨匠ヴィルヘルム・バックハウスによるベートーヴェン、ピアノ協奏曲全集。オーケストラはハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。1957-58年の録音であるが、ステレオ録音が始まり、パッケージメディアとしてのLPが普及した時代でもあり、世界に広まった名盤である。今から60年前の録音とは言え、その音質は全体に明るくメリハリのある好録音。ピアノも明るくクリアーで低域にも腰がありしっかりした音質。エコー感は少なく、ドライですがすがしい音響空間が再生される。当時のデッカの高音質録音技術 Full Frequency Range Recording (ffrr)のレベルの高さがうかがわれる。今回オリジナルマスターテープから新たにマスタリングされたとのことで、SA-CD化により録音当時の音質が充分に再現されたものと思われる。また、このピアノ協奏曲全集にはカップリングでベートーヴェンの序曲が3曲収録されているが、これらはもともと1965年から1969年に録音されたイッセルシュテット/ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲全集にカップリングされていたもので、昨年タワーレコードから発売された交響曲全集のSA-CD化の際に収録されていなかった楽曲。これらも素晴らしい演奏で、今回のピアノ協奏曲全集も、交響曲全集同様、LPで聞いていた愛好家の方々は勿論のこと、若いクラシックファンの方にも聞いていただきたい名盤である。

評:JAS

2018年3月29日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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ブラームス: 交響曲第2番、大学祝典序曲、悲劇的序曲<タワーレコード限定>
ピエール・モントゥー、ロンドン交響楽団

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
発売元:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION
発売日:2018/03/14
定価: ¥3,483(税込)
商品番号:PROC-2137

聴きどころ

最後は、ピエール・モントゥー指揮、ロンドン交響楽団によるブラームス 交響曲第2番と序曲2曲。モントゥーは1875年パリに生まれた生粋のパリジャンの指揮者であるが、ライナーノートにもあるが、ジェローゾ四重奏団の一員としてブラームスの前で演奏し、その演奏を絶賛されたこともあり、それ以来こよなくブラームスを敬愛した指揮者とのこと。時代的に残された録音もモノラルが多いが、今回の録音はモントゥー最晩年の1962年(87歳)のステレオ録音で、オリジナルマスターテープから新たにマスタリングされ、SA-CD化は初とのことである。演奏は、何か特別な仕掛けがあるのではないが、丁寧で温かみがあり、音楽に包み込まれるような演奏で、盛り上がる終楽章も突っ走ることなく適度な緩急をもったテンポで進み、自然で豊かな余韻を持って終わる素晴らしい演奏である。録音も、弦が左右に大きく広がり、その背後にホルンをはじめとする管楽器がホール感を持って広がりとても自然な音場感が再現されている。各楽器は適度な響きを持ち分離よく奏でられている。演奏、録音ともに素晴らしい名演である。

評:JAS

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)山之内 正氏 3月の優秀録音盤

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ステレオ再生の音場も奥の深さが半端ではない
ハインリヒ・イザーク(1450-1519)
~ロレンツォ・デ・メディチとマクシミリアン1世の時代
エスペリオンXXI、ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
ジョルディ・サヴァール(指揮)

CD/SACD
発売元:キングインターナショナル
価格:¥OPEN
品番:AVSA9922

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)峰尾 昌男氏 2月の優秀録音盤

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精密でかつ骨太なオーケストラサウンド
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」
テオドール・クルレンツィス(指揮)、ムジカエテルナ

CD
発売元:ソニー・ミュージックエンタテインメント
価格:¥2,600(税別)
品番:SICC30426
発売日:2017年11月1日