過去のおすすめソフト

2018年12月7日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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アン・バートン 『シングス・フォー・ラヴァーズ』(完全限定生産ステレオサウンド販売品)

品種:スーパーオーディオCDハイブリッドディスク
発売元:ステレオサウンド
発売日:2018.11.15
定価:3,780円(税込)
商品番号:SSVS-007

聴きどころ

ステレオサウンドからスーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスクとして発売されたアン・バートンのアルバムを取り上げる。アン・バートンは1933年オランダ生まれのジャズシンガーだが、その穏やかで深みのある歌声とセンスある選曲は日本でも人気があり、1970年代から数回来日し国内録音も行なっている。また、当録音はCBS/EPIC制作とのことだが、移籍前のオランダ「artone」レーベルから発売の「BLUE BURTON」等も含め、彼女のアルバムは録音の良さが評価され、オーディオファンの間でも人気のあった歌手である。当アルバムも1971年録音ながら高音質にリマスタリングされている。ボーカルは中央前面にオンマイクで定位し、バックの各楽器も基本オンマイクでそれぞれの位置に定位良く配置され、バランスの良い小編成バンドの音場を作り出している。アン・バートンのじっくり聴かせるボーカルと、それぞれ左右に位置するギター、オルガンとの絶妙な掛け合いは素晴らしく、とてもフレッシュで生演奏を聴いているようである。アン・バートン自身によるという選曲も、ジャズにとらわれず、ビートルズ曲などもあり、スローテンポながら終曲迄飽きずに聴かせる。半世紀近く前のアルバムであるが、録音、内容ともに決して古さを感じさせることのない普遍的なボーカルアルバムとして、オーディオファンのみならず、多くの方に聴いていただきたいアルバムである。

評:JAS

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)山之内 正氏 12月の優秀録音盤

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多重録音を駆使して作り上げたハーモニーは、
これまでこの曲の演奏や録音では聴くことができなかったほど変化に富むもの
スティーヴ・ライヒ:ドラミング
加藤訓子(パーカッション、ヴォイス、ピッコロ、口笛)

CD/SACD multi
発売元:東京エムプラス
発売日:2018年10月11日
価格:2,700円+税
品番:CKD613S

株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌(選者)小出 斉氏 12月の推薦盤

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これぞクリスマス・アルバム
レジェンダリー・クリスマス
ジョン・レジェンド

CD
ジャンル:Rock&Pops
レーベル:ソニー・ミュージックジャパン インターナショナル
発売日:2018年11月21日
価格:2,400円+税
規格品番:SICP-5927

2018年11月12日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

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吉岡聖恵「うたいろ」CD

発売元:Sony Music Labels Inc.
リリース日:2018.10.24
価格:¥3000+税
品番:ESCL 5117

聴きどころ

彼女はNHK全国学校音楽コンクール2009年中学生の部課題曲「YELL」やNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』主題歌「ありがとう」がヒットした国民的音楽バンドいきものがかりのセンターボーリスト。2017年からのバンド活動休止中に制作されたソロ1stアルバムを紹介します。
まずは音程感が素晴らし歌声にのせて納められている11曲のタイトルで、全体像をつかんで頂きたい。いきものがかりの先輩格で路上ライブ出身のゆずの楽曲「少年」、米津玄師(よねつけんし)の新曲「アイネクライネ」、村下孝蔵の「初恋」、スピッツ1998年のシングル「冷たい頬」、ピター・ポール&マリーが歌って日本でも大ヒットした「500マイル」、服部良一作で笠置シズ子が歌うブギ―シリーズからの一曲「ヘイヘイブギ―」、堺正章「さらば恋人」、南沙織1976年のヒット「哀しい妖精」、ホルストの組曲惑星・木星から引用された賛歌「ワールド・イン・ユニオン」、大滝詠一作でシリア・ポールが歌った「夢で逢えたら」。NHKで「ありがとぅ~」と毎朝聴いてその清涼感溢れる歌声を覚えていた皆さんには、きっと掴みがあるラインナップばかりです。
ライナーノーツからは収録におさえたスタジオが7か所で参加したドラマーも6人にのぼり、音作りに時間と膨大な手間暇が掛かっているのは、一聴瞭然であり派手な音造りではなく、オーディオ再生でも楽しく聴きたいサウンドに。「夢で逢えたら」の基本的なバックトラックは1977年FUSSA 45 STUDIOでの収録で笛吹銅次(大滝詠一の変名)がエンジニアとしてクレジットされているのが特記ものです。

評:JAS

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)峰尾 昌男氏 11月の優秀録音盤

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楽器を超えた音の鮮度が極めて印象的
原田敬子:midstream+ ~トロンボーンとアコーディオンのための
カリン・レヴァイン(各種フルート)、マイク・スヴォボダ(トロンボーン)、
ユルゲン・リュック(ギター)、シュテファン・フッソング( アコーディオン)、
菊地奈緒子(十三絃箏、十七絃箏)、廻 由美子(ピアノ)

CD
発売元:キングインターナショナル
価格:3,000円+税
品番:KKC5865

株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌(選者)小野島 大氏 11月の推薦盤

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カルト映画のリメイク版に音楽を提供
トム・ヨーク:Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film)

UHQCD
ジャンル:Rock&Pops
レーベル:XLレコーディングス/ビートレコーズ
発売日:2018年10月26日
価格:2,750円+税
規格品番:XL936CDJP

2018年10月29日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

尾崎亜美 スーパーオーディオCDアルバム

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尾崎亜美/ Shot

ハイブリッドレイヤーディスク仕様(完全限定生産ステレオサウンド販売品)
発売元:ステレオサウンド
リリース日:2018.10.31
価格:3,500円+税
品番:SSMS-023

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尾崎亜美/ Air Kiss

ハイブリッドレイヤーディスク仕様(完全限定生産ステレオサウンド販売品)
発売元:ステレオサウンド
リリース日:2018.10.31
価格:3,500円+税
品番:SSMS-022

聴きどころ

ステレオサウンドから尾崎亜美のアルバムSA-CD化第二弾がリリースされます。先の二枚と同じくマスタリング作業はソニー・ミュージックスタジオ東京(乃木坂)、エンジニアは鈴木浩二氏。さっそく試聴レポートをお届けします。
アーティスト本人の全曲アレンジによる「Shot」を、プレーヤーにセットしながらライナーを読み進め、制作が内沼映二氏の手による録音と知りがぜん聴く気が沸いてきます。氏は藤圭子などのヒットナンバーを多く手掛けてきたスタジオ録音界の大御所で、カッコ良い音創りに定評あるエンジニアです。
全体を通して聴いて高橋真梨子や岩崎良美へ提供した4曲が含まれるためか耳なじみが良いアルバム。2曲目「ごめんねDarling」はオーバーダビングによる鈴木茂氏のギターカッティングやコーンセプション氏のSaxが効いた少しトリッキーさを感じる曲で、アルバムのアクセントになっています。オリジナル1981年のリリースはアナログLPレコードですからB面1曲目となる「It’s Easy If You Try」は、A面で聴いてきた楽曲イメージのオールクリアを主張するようなスリリングなサウンドで、英語歌詞にもチャレンジしています。ちょっと聴こえるグロッケンやコンガドラムのパーカッションをリズム感良く上手く鳴らしたいところ。続く3曲でアルバムカラーを決定付け、結びの楽曲になだれ込みます。クロージングナンバーに相応しい、絵巻物が、一つのショーが終わった後の余韻を漂わせる、とても印象に残るエンディングで、これはもう一度アルバムの頭から聴きたくなるアレンジです。
そしてジョージ・マッセンバーグ氏の録音「Air Kiss」は、アルバムをスーパーバイズした小原由夫氏によるプロダクションノートでも絶賛しているように、今回の尾崎亜美4タイトル中、最もSA-CDらしさが体現している仕上がりに。特に「Flash Back」での自身のボーカルとコーラスでの対比が、実に伸びのびと聴くことが出来て、さらにキーボードProphetによる温度感あるサウンドが全体を美しく支えており、聴き応えある作品に仕上がっています。

評:JAS

株式会社音楽之友社 ステレオ編集部(選者)福田雅光氏 10月の優秀録音盤

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CD、SACDをもしのぐ圧倒的な新しい世界。
MQAの真価を考えさせられた
『涙と祈り』
名倉誠人(マリンバ、ヴァイブラフォーン)、
ベンジャミン・ボイル(ピアノ)、田尻順(ヴァイオリン)

MQA-CD
発売元:オクタヴィア・レコード
発売日:2018年8月29日
価格:3,000円+税
品番:OVCC-00144

株式会社音楽出版社 CDジャーナル誌(選者)藤本 国彦氏 10月の推薦盤

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2013年の『NEW』以来、5年ぶりのポール・マッカートニーの新作
現役感たっぷりのポールを実感できる快作・力作
『エジプト・ステーション』

CD
発売元:ユニバーサルミュージック
発売日:2018年9月7日
価格:2,600円+税
品番:UICC-10040

2018年9月25日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

尾崎亜美 スーパーオーディオCDアルバム

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尾崎亜美/ HOT BABY

ハイブリッドレイヤーディスク仕様(完全限定生産ステレオサウンド販売品)
発売元:ステレオサウンド
リリース日:2018.9.28
価格:3,500円+税
品番:SSMS-020

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尾崎亜美/ POINTS-2

ハイブリッドレイヤーディスク仕様(完全限定生産ステレオサウンド販売品)
発売元:ステレオサウンド
リリース日:2018.9.28
価格:3,500円+税
品番:SSMS-021

聴きどころ

ステレオサウンドから80年代に日本のポピュラーミュージックを牽引していた尾崎亜美のアルバムがスーパーオーディオCDハイブリッドレイヤーディスクとして4タイトル企画されました。シンガーソングライターとして1976年に東芝EMIからデビューし活動歴は40年を超えていますが、杏里に提供した「オリビアを聴きながら」(1978年)などで彼女の名前は一躍トップに躍り出ます。
さっそく発売が先行している2枚を聴いてみました。共にキャニオンレコードに移籍後の作品で、ポップなサウンドに乗った歌声が持ち味のアルバム。洋邦問わず80年代ポップスやロックの音楽シーンでは最低音をキックドラム(バスドラム)が基本を固め、その上の帯域にエレキベースがうねりながら進行するサウンドが主流になっており、2枚も正しく王道。このサウンドバランスは現在のポップシーンに脈々と連なり、応答性の良いスピーカシステムで気持ち良く鳴らしたいポイントでもあります。「HOT BABY」はあのTOTOのメンバーも動員されてのロサンゼルス録音で、ウエストコーストサウンドのリズム感がピタっと合っている演奏に対峙しながら、少し緊張気味にそしてぐっと背伸びしているに違いない尾崎亜美のボーカル聴こえます。一方の「POINTS-2」はリリースした当時のツアーメンバーによるバック演奏によって、気のせいだけではなくリラックスしながら録音に臨んでいる彼女のボーカルを聴くことができます。どちらも尾崎亜美の歌声の実力を見せつけられますが、気合のロサンゼルス録音ではボーカルにエフェクターを載せるなどのチャレンジも取り入れられ、特に2枚の違いが際立っています。オリジナル発売のLPレコードを楽しんでいたポップスファンでも、DSD変換されたマスタリングによって新しい尾崎亜美の魅力を再発見することでしょう。
アルバムをスーパーバイズした小原由夫氏によるプロダクションノートの解説を参考にして、マスタリングスタジオで展開されていたであろうサウンドを想像しながら、2枚のアルバムを交互に聴きオーディオシステムを入念にチェックすることをお勧めします。

評:JAS