2018年8月9日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト
聴きどころ
オーディオ協会監修 井筒香奈江Laidback2018(品番:AD-2 30cm LPアナログレコード/JAS直売品)の元素材DSD11.2MHzがリリースされました。この作品は通常CDアルバムとPCMハイレゾ音源として5月16日にリリースされており、オーディオファンの間でも「今までのアルバムとは世界観が違う」「素晴らしい!」と言った評価で、これまで以上に人気も高まっていると聞きます。
発売タイトルにもあるように1bit Direct 2CH versionで、このファイルがリリースされたことには大きな意味があります。それはさかのぼること36年前にデジタル音楽メディアとしてCDが登場した時の、デジタル臭い、アナログ最高、といった論争から始まった、オーディオの先人たちが自身のオーディオ装置を調整していくにあたり、LPレコード用に調整するとCDはダメだ、CDを聴いて調整するとLPの音がつまらない、そんな話しにも完全な終止符を打つことができるからです。すでにAD-2を楽しんでいる方はお分かりと思いますが、45回転重量盤ということもあり、アナログでも音のフレッシュさ、つまり鮮度の高い井筒香奈江サウンドを聴くことができます。DSD11.2MHz再生もAD-2 LPレコードの再生も‘同じ鮮度を保持した音’なので、特にアナログの再生環境、プレーヤーシステムやカートリッジの見直しなどによって、音調を合わせたオーディオ装置にコンデションを合わせることが可能なのです。
しかもその元になっているDSD11.2MHzは、Laidbackのメンバーがスタジオ収録した際のバランス用モニター音が、ダイレクトにアナログからDSDに変換されたもの。たった一度だけAD変換されマスターに取り込まれたファイルがそのままダウンロード出来て、アーティスト井筒香奈江がスタジオでモニターしていたサウンドを手に入れられる贅沢を堪能しましょう。
(音源の制作過程のレポートはすでに発行済のJASジャーナルを参照頂きたい。)
評:JAS