- スピーカーをどのように配置したらいいのでしょうか?
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ホームシアターでは正しくスピーカーを置くことで、音の移動感や、包囲感、臨場感が高まり作品の意図をより理解しやすくなります。
映画の場合と音楽や放送の場合では製作環境や想定される再生環境が異なりますので厳密にはそれぞれに合った置き方が望まれます。ブルーレイ(BD)やDVDに収録された音声は、前方3チャンネル、後方2チャンネルにサブウーファー(LFE)を加えた5.1チャンネルでの再生を想定して作られており、この配置を基本とします。現在は、下図ITU-R BS.775-1で決められた距離や角度などのスピーカ配置を基準に製作されており、理想としては家庭でもこれを実現することが望まれます。しかし、現実には家庭でこれを実現することは難しく、スピーカーと視聴者の距離についてはAVアンプにより補正(ディレイ機能)をすることで実現します。リアスピーカーの角度については図のように幅がありますので厳密では有りません。スピーカーの高さについては、前方は耳の高さを推奨しますが、リアスピーカは明確な規定は有りません。前方より高めの設置が効果的です。
- そもそも5本もスピーカーがいるんですか?
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DVDやブルーレイに記録された映画や音楽は5.1チャンネル再生を想定して作られています。ホームシアターは5.1チャンネル再生で本来の迫力や感動が味わえます。一度その迫力を体験すると後戻りできなくなると言われています。手軽なホームシアターセットもマーケットに出回っていますので、是非5本のスピーカーを揃えてお楽しみ下さい。
〔 参考HP 〕
http://www.sony.jp/home-theater/beginner/index.html
http://panasonic.jp/theater/home_theater/study_02.html
http://pioneer.jp/hometheater/livingsound_sys/enjoy_bd.html - リアスピーカーを置く場所がありません。どうしたらいいですか?
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フロントサラウンド方式を採用したホームシアターが便利です。テレビラックに専用のアンプとスピーカーをセットした「ラックシアター」タイプや、テレビ下のスペースを有効に活用した「フロント一体型シアター」<バータイプ>など、リアスピーカーを設置しなくてもサラウンド感が得られるホームシアターがあります。また、小型のスピーカーを用いて壁や柱に吊り下げる方法もありますので、積極的にリアスピーカーを検討してください。
- フロントスピーカーは、テレビに内蔵されたスピーカーで代用できませんか?
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少し無理があります。やはり独立したスピーカーを使用するほうが本格的にホームシアターを楽しむことができます。設置スペースの関係から独立したスピーカーを用意できない場合はテレビラックに専用のアンプとスピーカーをセットした「ラックシアター」タイプや、テレビ下のスペースを有効に活用した「フロント一体型シアター」<バータイプ>をお奨めします。
〔 参考HP 〕
http://panasonic.jp/theater/theaterbar/htb50_10/index.html
http://www.sony.jp/home-theater/lineup/slim.html
http://pioneer.jp/hometheater/index.html
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/theater/41ch_flont.html - センタースピーカーを置くところがありません。
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大丈夫です。AVアンプの設定によりフロント左右のスピーカーからセンタースピーカーの音を再生することができます。また、センタースピーカーを左右に振り分けたホームシアターシステムもあります。特に大型スクリーンを持ち込んだ場合はセンタースピーカーを設置するスペースの無いことがありますが、サウンドスクリーンと呼ばれる音透過タイプを用いればスクリーン裏側にセンタースピーカーを設置することが出来ます。
〔 参考HP 〕
http://panasonic.jp/theater/soundset/ht7000/index.html
http://www.sony.jp/home-theater/lineup/simple.html
http://pioneer.jp/hometheater/index.html#lineup
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/theater/4ch_flont.html - ウーファーとサブウーファーの違いはなんですか?
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ウーファーとは低音域を受け持つスピーカーのユニットのことを言います。サブウーファーはウーファーが再生できる低音よりさらに低い重低音専用のスピーカーの名称です。映画では効果音としてのLFEを受け持ちます。
- サブウーファーは必要ですか? サブウーファーを置くところがないのですが、使わないでホームシアターを楽しむことはできますか。
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なるべくサブウーファーを使うことをお奨めします。5.1チャンネルのサラウンド方式にはLFE(低音効果)というチャンネルがありサブウーファーを用いて再生します。特に映画の迫力はこの低音の再生能力に依存するシーンが沢山あります。視聴者の真後ろにサブウーファーを置く方法もありますので、置きたいけれども前に場所が無いときには有効です。サブウーファーを用意出来ない場合はAVアンプの設定により、フロント左右スピーカーからLFEチャンネルを再生することができます。
〔 参考HP 〕
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/hifi/sx-dw77/index.html
http://pioneer.jp/homeav/knowledge/detail_5_16.html - パソコン用のスピーカーでホームシアターはできますか?
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条件付ですができます。パソコン用スピーカーにはアンプを内蔵しているものが多く、ブルーレイディスク(BD)プレーヤーや DVDプレーヤーの音声アナログ端子から接続することで音声再生が可能です。5本揃うとサラウンド再生も出来るのですが、同時に音量調整するのに難点があります。
〔 参考HP 〕
http://www.sony.jp/active-speaker/lineup/2_1ch.html - ホームシアター用のスピーカーは普通のスピーカーと何が違うのですか? ホームシアター向き不向きはありませんか?
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向き不向きはありません。個々のスピーカーに求められている能力はアンプから送られた信号を忠実に音として再生することで、CDでの音楽鑑賞もAVによる映画鑑賞も音の再生という基本的な仕事は全く同じです。ただし、5.1チャンネルシステムシアターの場合はその商品形態からホームシアター向きと言うことができます。また、ブラウン管を使ったテレビの近傍にスピーカーを設置する場合には色ムラ対策のため漏洩磁束対策済みのAV用スピーカーを用いてください。
〔 参考HP 〕
http://www.sony.jp/audio/component_theater/theater_Standard.html
http://panasonic.jp/theater/soundset/pf800/index.html
http://pioneer.jp/components/sp_sys/series3/index.html
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/hifi/index.html