一般社団法人　日本オーディオ協会 | 9月放送のサラウンド番組紹介

9月放送のサラウンド番組紹介

放送日：2015/09/01

『少女は自転車にのって』

2012年/サウジアラビア・ドイツ

9/4(金) 23:45～【字】

厳しい宗教的戒律から、女性の権利や自由が大きく制限され、男尊女卑
の社会的気風が今なお根強く残るサウジアラビア。女性のひとり歩きや
車の運転が今日も固く禁じられる同国にあって、自転車に乗りたいと願
うひとりの少女が、さまざまな困難にぶち当たりながら、夢の実現に向
かって突き進む姿を、同国初の女性監督アル＝マンスールが明るく爽や
かに描写。新人Ｗ・ムハンマドもいきいきとした好演を披露し、第６９
回ヴェネチア国際映画祭でＣＩＣＡＥ賞など３部門を受賞するなど、世
界各地の映画祭で好評を博した。

『超高速！参勤交代』

2014年/日本

9/5(土) 21:00～　　　9/6(日) 19:45～

9/9(水) 19:45～　　　9/13(日) 12:15～

9/20(日) 17:30～

２０１１年の城戸賞を受賞した土橋章宏の脚本を、「すべては君に逢え
たから」の本木克英監督が映画化した痛快時代劇。東北の貧しい弱小藩
に無理難題が降りかかり、藩主たちが奮闘する様子を描く。藩主・内藤
と家臣たちが野を駆け山道を進み、刺客に襲われても歩みを止めない姿
や、普段は頼りない藩主が意外に芯の強い一面を見せる展開も爽快だ。
内藤に助けられ、行動をともにするお咲を演じる深田、内藤の実直さ
に打たれて助ける元忍びの段蔵を演じる伊原剛志など、キャストの魅力も
面白さに一役買っている。

『謝罪の王様』

2013年/日本

9/12(土) 21:00～　　　9/13(日) 19:45～

9/16(水) 19:45～　　　9/20(日) 12:45～

9/28(月) 18:30～

主演・阿部、脚本・宮藤、監督・水田伸生という好調トリオの「舞妓
Ｈａａａａｎ！！！」「なくもんか」に続く第３作。映画はエピソード
がオムニバス的に重ねられ、笑わせて泣かせながら終盤に向かって一つ
につながるという宮藤脚本ならではの巧みな語り口が見もの。宮藤作品
常連の阿部、コメディエンヌの才能を見せる井上ほか、綺羅星のごとく
というべき豪華キャストが、場面は短いながらもインパクトを残す。是
枝裕和監督の「海街ｄｉａｒｙ」などで人気急上昇の広瀬すずがほんの
少し出演しているのにも注目だ。

『インフェルノ　大火災脱出』

2013年/中国・香港

9/13(日) 16:30～【字】

ともにジョニー・トー監督の常連俳優のひとりであり、また「盗聴犯」
シリーズなどでこれまでにも数多く共演してきた香港の人気スター、
Ｌ・チンワンとＬ・クーが、本作では兄弟という役柄に扮してＷ主演。
ある出来事を境にしばらく疎遠な関係にあった２人が、高層ビルの大火
災という緊急事態の発生を受けて、互いに協力して決死の脱出劇に挑む
様子を、手に汗握る見せ場を満載しながらスリリングに綴る。監督は、
香港生まれの双子の兄弟としてハリウッドでも活躍する、「the EYE」
シリーズのパン兄弟。

『イン・ザ・ヒーロー』

2014年/日本

9/26(土) 19:45～

「月はどっちに出ている」「フラガール」などのヒット作を手掛けた李
鳳宇が企画・脚本などを兼ね、「百円の恋」の武正晴が監督した異色の
アクション。陰の存在ながらも作品に貢献するスーツアクターの悲哀
を、過去にスーツアクターの経験があるという唐沢が、説得力ある演技
で見せる。黒谷友香、寺島進ほか、味のある共演陣のアンサンブルも興
味深い。加えて、福士蒼汰演じる生意気な人気俳優と主人公との間に芽
生える師弟愛も感動的だ。名作「蒲田行進曲」を彷彿とさせるクライマ
ックスのアクション場面も必見。

『インターンシップ』

2013年/アメリカ

9/28(月) 21:00～【字】

「俺たちニュースキャスター」のＶ・ヴォーンと「ダージリン急行」の
Ｏ・ウィルソンが、デジタル時代になじめず失業した元敏腕セールスマ
ンのコンビを演じたハートウォーミングコメディ。セールスの腕こそ達
者だがＩＴ音痴の中年男たちが、なぜかグーグルのインターンシップに
合格。果たして彼らは世界中から集まった秀才たちを相手に正社員にな
れるのか？　監督は「ナイト・ミュージアム」シリーズのＳ・レヴィ。
デジタル世代の若者たちに、人と接することの大切さを教えていくオジ
サンたちの姿が感動を呼ぶ。

『悪童日記』

（PG12指定）2013年/ドイツ・ハンガリー

9/29(火) 23:00～【字】

戦時下の混乱期、”魔女”と呼ばれる祖母のもとに預けられた双子の兄弟が不条
理な世の中をどこまでもしたたかに生き抜いていくさまを、現代のグリム童話
風に非情かつグロテスクに描き、世界を震撼させたクリストフのデビュー小説
「悪童日記」。１９８６年に原作が発表されて以来、映像化は不可能と長年言
われ続けてきたこの衝撃作を、同じハンガリー生まれのサース監督がついに映
画化。演技経験ゼロの本物の双子の兄弟が主人公の双子の兄弟役に抜擢され、
観る者の安易な感傷を一切寄せ付けない不気味な存在感を披露。