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2017年10月30日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

聴きどころ

2作目もバイオリンの巨匠の作品で、レオニード・コーガンのメンデルスゾーンとブルッフのバイオリン協奏曲。バックはロリン・マゼール指揮のベルリン放送交響楽団。1974年の録音でレオニード・コーガン50歳のまさに絶頂期の演奏。メンデルスゾーンはゆったりしたテンポでバイオリンが優雅に奏でられ、オーケストラはバランス良く立体感を持って背後に広がり、この超有名曲を新鮮に聴かせる。ブルッフでは、第1、第2楽章はゆったりと重厚に、終楽章は力強く、圧巻の演奏である。フルオーケストラ演奏ゆえ、現在のハイレゾ録音比べ情報量が若干少なく、オーケストラの響きに厚みが多少不足するが、レオニード・コーガンとロリン・マゼールという二人の巨匠の共演による名演奏を十分に引き立てる好録音である。

評:JAS