いい音 おすすめソフト

2015年10月8日 日本オーディオ協会が選んだおすすめソフト

聴きどころ

ピアノトリオの多いヴィースレコードたが、ワンホーンのカルテットのアルバム。ホーンは中堅サックス奏者のエリック・アレキサンダー。2005年録音で2010年に発売されたCDのスーパーオーディオCD 盤である。演奏はまさにジャズと言うメインストリームジャズである。アップテンポの2曲目はジョン・ヒックスのオリジナル曲で、ヒックス自身の気迫あるピアノソロはバックとの一体感が素晴らしく、その後のサックスソロも圧倒的。アップテンポだけでなく、4曲目のスローバラード、5曲目のミディアムテンポでも緊張感のある美しいサックス演奏を展開している。録音は、サックスはスローテンポでの繊細な息づかいから豪快なブローまで、リアルなサックスが録られており、ドラムは空気感あふれ、特にシンバルの粒立ちの良さ、弾け感は素晴らしく、気持ちいい。ベースは重心低く、太く力強く録られており、ヴィーナス録音の真髄を行く、まさにジャズ録音である。少し大きめの音量で聴くとスカッとして最高のジャズを楽しめる。

評:JAS