FLAC

読み方 : フラック

用語解説

Free Lossless Audio Codecの略で、リニアPCM形式をベースとする可逆圧縮フォーマットです。音質の劣化なく音源を圧縮可能で、ジャケット写真などのデータも添付できることからハイレゾ音楽配信に広く利用されています。

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可逆圧縮方式FLACの原理を紹介します。音響信号を微小時間ごとのブロックに分割します。次に各ブロックにおいて、音響信号と、いくつか用意された予測信号との差分を計算します。求めた差分信号に可変長符号化を施します。得られた値がどの近似値を使ったかの情報、等をたばねてフレーム信号を生成します。
上記ステップで生成されたデータがFLACファイルになります。圧縮率は原信号と予測信号との差分の大きさに左右されるため一定ではありません。通常2/3から1/2程度とされています。
解説1:音響信号は、全くランダムな挙動を示すのではなく、微小区間ではいくつかのパターンに近似されることが多いとされています。(すべての音が、全くランダムな場合であるホワイトノイズと、もっともシンプルなパターンである正弦波あるいは無音状態との間に位置することをイメージすればよい)。従って、1次曲線、2次曲線等いくつかの予測信号を用意しておくと、原信号はこの予測信号に概ね近似されます。
解説2:可変長符号化とは、すべての取りうる値に同じビット長の値を割り振るのではなく、出現率の大きな値ほどビット長の短い値を割り振ることにより(要するに短いビット長で表現できる部分が多くなることにより)、圧縮を行う方式です。STEP2で得られた差分信号は、予測信号の原信号との誤差を表しています。誤差がなければ値はゼロとなるので、差分信号は、より小さい値ほど出現率が高くなります。この傾向を利用し、FLACではより小さな値ほどビット長の短い値を割り振ります。

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