JASコンファレンス&シンポジュウムについて
日本オーディオ協会の役割は、関連業界と消費者との間にあって、 A・AV技術の普及と向上をはかり、文化と社会に貢献することです。
JASコンファレンスは、協会創立35周年を機に、 この目的を達成するための役割をになって開催されました。
第1回目のコンファレンスは、DATの実用化開発が盛んだった1986年10月に 「デジタルが開く新しい世界」というメインテーマの下に31件の技術発表と2件の パネル討論を集めて開催されましたが、数百名の参加者が開花しつつある デジタルオーディオについて熱い討論を行いました。
それから隔年毎に開催され、2002年にはCD発売20周年を記念した 第9回コンファレンスが開催されるに至りました。 この間、デジタル時代は現実のものとなり、A・AVを取り巻く環境は大きく前進しました。
JASコンファレンスはA・AV分野のソフト及びハードにかかわる最新技術、
実用化技術の発表の場として、また技術者の交流の場としてA・AVの発展に大きな役割を果たしてきました。
会員は優先的に発表参加でき、有料の場合は会員料金で聴講参加できます。
2007年、CD発売25周年を記念して、記念講演およびパネルディスカッション形式の「CD25周年記念シンポジュウム」を関連団体と共催しました。今後も、多くの人達と意見を交換しオーディオ・ビジュアルの明日を考える場を設けてまいります。
~JASコンファレンスの歩み~
第1回 86年10月6~7日 東京芝弥生会館 「デジタルが開く新しい世界」
第2回 88年10月11~13日 東京半蔵門東條会館 「オーディオ,AVの現状と将来」
第3回 90年10月15~17日 東京半蔵門東條会館 「どう変わる’90年代のAVシステム」
第4回 92年10月27~29日 東京半蔵門東條会館 「動き出した多メディア時代」
第5回 94年10月26~28日 川崎市産業振興会館 「A・V進化、味わう感動」
第6回 96年11月6~8日 東京湯島家電会館 「オーディオと先端技術の接点」
第7回 98年6月3~5日 東京湯島家電会館 「2001年のオーディオ,その役割と」
第8回 00年6月7~9日 東京湯島家電会館 「21世紀,多様化するメディア,オーディオ」
第9回 02年12月6日 東京虎ノ門パストラルホテル「CD20年の軌跡とオーディオの未来」
第10回 04年12月6日 東京虎ノ門パストラルホテル「サラウンドの最新情報」
~CD25周年記念シンポジュウム~
07年12月6日 虎ノ門パストラル 葵の間
1982年10月に CD(コンパクトディスク) が発売され、デジタル音楽再生が身近になってから四半世紀を迎えました。この間、デジタル時代の基幹フォーマットとして各種のマルチメディア、ITなどのパッケージである CD-ROMや ビデオCD、 CD-Rなどのファミリーも形成し、技術としてもビジネスとしても発展してまいりました。
CDはその利便性により25年間であまねく普及してまいりましたが、デジタル音楽はパッケージメディアの高密度化、高能率圧縮などの技術進歩により MDや DVD、さらにはDVDオーディオや SACD等にもひろがり、また情報通信ネットワークの発展にともないメモリー・オーディオや音楽配信も盛んになってきました。
CDから始まったデジタル音楽25周年を記念して、デジタル音楽制作25年の歩みやデジタル音楽のこれからを語り合うシンポジュウムと記念展示を開催しました。
CD25周年記念シンポジュウムにおける記念講演、パネルディスカッションの内容は、JASジャーナル2008年1月号に掲載されています。