1999年・第6回日本プロ音楽録音賞

すぐれた音による音楽ソフトを制作するプロの録音関係のエンジニアを顕彰し、 エンジニアの重要性の認知や社会的な地位の向上をはかるべく「プロによる音楽録音」の優秀作者を選定しています。 今回から,予備審査にて各部門から5作品を事前発表,12月の授賞式会場にて優秀作品および制作に携わったエンジニアを表彰しました。

部門1:クラシック・ジャズ

パッケージメディア

オーディオアコースティック部門
■CD「芥川 也寸志の芸術1 管弦楽作品集」より

〈舞踊組曲:蜘蛛の糸〉
本名 徹次指揮 日本フィルハーモニー交響楽団  キング KICC246
エンジニア:須賀 孝男(キングレコード株式会社)
エンジニア:坂本 彩(サウンドクリエーターズ)

■CD「怒濤万里」より

〈火の舞〉
鬼太鼓座  ビクター VICG-60201
エンジニア:服部 文雄(ビクターエンタテインメント株式会社)
エンジニア:袴田 剛史(ビクターエンタテインメント株式会社)
エンジニア:衛藤 浩(日本ビクター株式会社マスタリングセンター)
エンジニア:大橋 正路(日本総合制作株式会社)

部門2:ポップス・ロック

■CD「Rain & Shine」より

〈”D”〉
飯島 真理  イーストウエスト AMCM-4426
エンジニア:秋元 秀之(ビクターエンタテインメント株式会社)
エンジニア:Steve Sykes
エンジニア:Brian Kinkel
エンジニア:Brian Gardner(バーニー・グランドマン・マスタリングスタジオ)

■CD「Love Winters」より

〈Always I Need〉
広瀬 香美  ビクター VICL-60305
エンジニア:山内 隆義(株式会社バップ サウンドインスタジオ)
エンジニア:Vlado Meller (Sony Music Studio N.Y)
エンジニア:Greg Gasperino (AVATAR Studio)

部門3:放送

■TV放送番組「芸術劇場」より

〈プーランク「カルメル会修道女の対話」〉
サイトウ・キネン・オーケストラ NHK TV 1999年7月18日放映
エンジニア:田丸 順(日本放送協会放送技術局報道技術センター中継制作)
エンジニア:島嵜 砂生(日本放送協会放送技術局報道技術センター中継制作)
エンジニア:井口 透(日本放送協会放送技術局報道技術センター中継制作)
エンジニア:高橋 周作(サウンダー)

■TV放送番組「アジア・ミュージックEXPO’98」より

〈TRUE GATE〉
FAVORITE BLUE 名古屋テレビ 1998年12月29日放映
エンジニア:中瀬 武(株式会社名古屋テレビ映像)
エンジニア:舟橋 和之(名古屋テレビ放送株式会社オーディオラボ)
エンジニア:舘 英広(サンデーフォークプロモーション)

■FM放送番組「ベスト・オブ・クラシック」より

〈シューマン:交響曲第4番〉
ウォルフガング・サバリッシュ指揮 NHK交響楽団  NHK FM 1998年11月5日放送
エンジニア:新村 亨(NHK制作技術センター音声)
エンジニア:秋田 正二(NHK制作技術センター音声)
エンジニア:岡崎 浩二(NHK制作技術センター音声)
エンジニア:高橋 常敏(NHK制作技術センター音声)
エンジニア:辰木 洋一(NHK制作技術センター音声)

注: ■はアルバム名あるいは番組名。
〈 〉内は審査の対象となった曲目。

日本プロ音楽録音賞特別賞

パッケージや放送における音楽制作以外にもプロの音楽・オーディオエンジニアが活躍する分野は多い。
それらの中からコンサートを支えるPA(SR)分野および舞台音響の2分野から、長年にわたり先駆的な活躍をされた方を日本プロ音楽録音賞授賞式特別表彰した。

岡本廣基(おかもと ひろき)氏
電気音響分野の草創期にあって、コンサートホールにおける音楽音響支援の確立に対し多大なる功績を上げられた。

田村 悳(たむら いさお)氏
わが国における演劇の音響効果の当事者として数多くの作品を手がけ、その活動を通して後進の指導にあたり 演劇音響効果の確立に多くの実績を上げられた。