コラム ハイレゾ

sa-cd.net

このネットワークオーディオサイトでも取り上げているハイレゾ音源だが、ネットワークオーディオが一般的になる大分前からパッケージメディアとして存在していた。それがスーパーオーディオCD(SA-CD)とDVD-Audio。共に1999年に導入され、SA-CDは最近話題となっているDSD方式の信号を、DVD-Audioは最大192kHz/24ビットのリニアPCM方式の信号をDVDディスクにパッケージした物。分かりやすくディスク容量で比較すれば、CDの580M に対してDVDは4.7Gの容量があり、つまり、約7倍の器に音楽信号を入れることになり、当然、高品位つまりハイレゾ音源が目玉のパッケージメディアだ。発売当時は「CDに続く次世代音楽フォーマット」として注目された。その後、これらの「ハイレゾパッケージメディア」はCDのようには一般化しなかったが、ハイエンドオーディオの世界にとどまり、DSD方式を採用したSA-CDはEsoteric他、所謂オーディオファイルレーベルからのソフトの発売が継続し、PCM方式のDVD-AudioもメディアフォーマットをBlu-ray Discに替え、「Blu-ray Disc Audio」と言う呼称など(名称は発売レーベルにより「Blu-ray Audio」「BDM」「HIGH FIDELITY PURE AUDIO」等がある)で最近ソフトの発売が多くなってきた。

前置が長くなったが、掲題のsa-cd.netはオーストラリアの方が立ち上げたSA-CDソフトを扱ったサイトで、全世界で発売されるSA-CDソフトをデイリーにアップしているサイトである。SA-CD発売当初の2000年位に立ち上がっており、SA-CDが今日まで継続しているのは、ソフト情報を発信し続けるこのサイトによるところも大きいのではないかと思う。

そのsa-cd.netが最近トップページのデザインを更新し、SA-CDに加えBlu-ray Disc Audio(sa-cd.netでの呼称は「Blu-ray Audio」)のソフト情報も扱うようになった。下記がトップページと、最新タイトルのページである。

オーストラリアのサイトだから英文であるが、各ソフト紹介のページの右側にはアマゾンへのリンクがあり、amazon.co.jpをクリックすれば国内のサイトに移ることもできる。下記は一例であるがダイアナ・クラールのBlu-ray Disc Audioの紹介ページ。

ネットワークオーディオでハイレゾを始めるのもいいが、取りあえずSA-CD対応の Blu-ray Disc Player を使って、これら「ハイレゾパッケージメディア」のハイレゾ音源を楽しんでみてはどうだろうか。

一覧に戻る