注目されはじめたハイレゾ

2014年3月にJEITAは『「ハイレゾオーディオ」と呼称をする場合“CDスペックを超えるディジタルオーディオ”であることが望ましい。』とする公告を発表し『ハイレゾ』という用語の定義を行いました。そして6月には日本オーディオ協会は『ハイレゾリューション・オーディオ(サウンド)の取り組み』と題し、ハイレゾオーディオ市場活性化への取り組みと、その一環としての推奨ロゴの活用による普及促進活動に関する発表を行いました。この推奨ロゴは、日本オーディオ協会が定める性能品質を満足したオーディオ製品に対して付与されるもので、マーケットでのハイレゾの認知度拡大に寄与することが大いに期待されています。

私たちが身近に接したハイレゾは1999年に発表されたスーパーオーディオCDやDVDオーディオが、音楽メディアとしてCDスペックを超える定義に合致する技術でしたが、音楽をデータファイルに収めて試聴する形態としては上記の発表がきっかけとなりオーディオ専門誌だけでなく様々なメディアにも“ハイレゾ”が取り上げられるようになり、急速に注目度が高まりました。
また、ネットワーク技術の進歩により、大容量のハイレゾデータを安定して伝送する技術が確立されてきたのも追い風となって、ハイレゾ対応機能のさまざまな形態の製品への搭載やインターネット経由でのハイレゾ音源の販売ができるようになってきました。

このような状況を背景に多くのハイレゾ対応製品と多くのハイレゾ音源が登場しているのです。

  
日本オーディオ協会が推奨する2つのロゴマーク

ハイレゾとは

もともとはパソコン画像の高解像度を表現する言葉で、標準のドット数よりもそれを上回る高密度な画像がハイレゾと呼ばれ、これがオーディオの世界でも通用するようになったのです。元の信号に対してより忠実に再現するという表現としてハイファイという言い方がオーディオの世界では以前から使われてきましたが、ハイファイの意味するところは、雑音を少なくする、音圧を確保する、ひずみを抑える、など具体的な項目が音響研究機関からきちんと定義されていました。ハイファイとハイレゾ。ともにオーディオを楽しむことや音楽を再生することに対するポジティブな言葉であると言えます。

インターネットとパソコンとハイレゾ

オーディオの世界にパソコンが入って来て、それまでのCDに替わって楽曲を音源ファイルとして扱うことは、新しい音楽の楽しみ方をオーディオ愛好家達に知らしめてくれました。音源ファイルは充分に容量が確保できているインターネット経由で、販売サイトからパソコンにダウンロードして手に入れるのが基本です。ポイントはこの音源ファイルがハイレゾデータであることです。コンパクトなデジタル音楽プレーヤーで長く主流だったMP3音源ファイルに比較して、格段に音質が向上していることが画期的だったのです。

ハイレゾは大きなお釜?

ハイレゾと聞いてみなさんは一体どんなイメージを持ちますか?
イラストのように釜の中に音楽が入っているというイメージを考えれば判りやすく、普通の大きさの釜にはト音記号で示す必要十分な音楽情報が収まっているとします。大きな釜にはこの音楽情報にプラスして演奏者の感情やより細かい音楽表現、更には高音域などの高い付加価値情報が一緒に入った、まさしく音楽を愛する僕たちには実にワクワクしたものになっているのです。