2022summer

新理事紹介
須貝 あゆみ
一般社団法人日本レコード協会

このたび2022年通常総会にて、理事を拝命いたしました一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)の須貝あゆみと申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

日本オーディオ協会は、10月で創立70周年を迎えるとのこと。日本レコード協会も1942年の創立から今年の4月30日でちょうど創立80周年を迎えました。お互い節目の年、今後とも音楽業界の発展に協働して取り組んでいければと思っています。 

私は1990年2月に日本レコード協会に入職し、気が付けば現在の職員の中では社歴が一番長くなりました。その間、オーディオフェアやA&Vフェスタ、OTOTENなどにも関わらせていただき、日本オーディオ協会にも大変長くお世話になってきました。あらためてお礼申し上げます。

さて、堅苦しくない自己紹介をということなので、とても個人的な話になりますが、私とオーディオとの関わりを辿ってみますと、小学生の頃、初めて買ってもらった小さなラジカセが始まりでした。兄と取り合って喧嘩になったり、テレビの前にラジカセを置いて好きな歌番組を録音したところ、その頃はまだライン入力端子がありませんでしたので、母が呼びかける声も一緒に録音されてしまい、半泣きで抗議したりしたこともありました。その後、アルバイトをするようになると自分でレコードプレーヤーやミニコンポを買い、携帯プレーヤーも何台も買い換えました。ちなみに、古いラジカセを分解しては、中の構造を確認するのが“お約束”でした。そして元に戻そうとしても絶対に戻せないんですけどね。良い子はマネしてはいけません。自分の好きな音楽を街に持ち出すと、ありふれた日常がなんとも鮮やかに豊かに感じられたことを思い出します。ああ、そういえば私はアーティストになるのが夢でしたっけ。

そして、現在アーティストにはなら(れ)ず、アーティストの音楽をより広く伝える側にいるのですが、今回この拙文を書くことで、オーディオの新製品のカタログを見ながら、まっさらなカセットテープを手にしながら、好きなアーティストの新譜を待ちながら、わくわくした当時の気持ちを思い出すことができました。音楽ソフトもメディアの変遷は、ハードであるオーディオとともにあります。ソフトとハードは車の両輪、どちらが欠けても車は走りません。今の子どもたちにも、かつての子どもたちにも、わくわくを届けられるように、少しでもお役に立てればと思います。

今後とも引き続きご指導いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

執筆者プロフィール

須貝 あゆみ(すがい あゆみ)
一般社団法人日本レコード協会 理事・事務局長
2022年6月より、日本オーディオ協会理事に就任