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JASジャーナル目次
2026winter
個人会員に聞く!
第12回 木口航貴氏
インタビュアー 末永信一(日本オーディオ協会 専務理事)

個人会員に聞く!シリーズ第12弾は、OTOTEN2025でもアンバサダーをしていただいたAZKiさんをこよなく愛する若者にインタビューしました。
今回ご登場いただく木口航貴さんは、まだ20代の個人会員さんであり、明るいオーディオの未来に欠かせないキャラクターとしてスポットを当ててみたいと思いました。木口さんは現在、オーディオメーカーにお勤めのエンジニアさんですが、海外出張にもよく飛び回っておられるようで、そんなお忙しいところ、貴重なお時間を頂きました。若い人たちの感性やオーディオに対する思いなどを聞き出してみましたので、知ってもらいたいと思います。
イントロダクション
末永)やあやあ!お久しぶり。
木口)お久しぶりです!この前、音の日のイベントに伺えず、すみませんでした。
末永)いやいや、それよりもなんだか大変だったみたいだね。
木口)あの日、上海出張からの帰国便が、かなり遅れてしまいまして。
末永)SNSに「やっと羽田に到着!」って、あなたが遅い時間に投稿していたのを見たよ。
木口)そうなんです、16時に羽田到着の予定だったから、懇親会だけでも参加させていただこうと思っていたのに、22時ですからね。楽しみにしていたんですが、ほんとに残念でした……。
末永)6時間も空港に足止めじゃ、退屈だったね。
木口)プロ録(日本プロ音楽録音賞)の授賞式の中で、星街すいせいさんの「ビビデバ」が受賞しているのをSNSで見まして、やった~!と、ひとりで盛り上がっていました。
末永)あの作品、良かったよね。フリーランスのミキシング・エンジニアであるNNZN(読み:ナンゼン)さんを、次世代を担うエンジニアとしてニュープロミネント賞で表彰したわけですが、オーディオ協会のSNSをフォローしてくれているVTuberファンが多いから、これを話題にしたらきっとみんな喜ぶね!と協会のXにも上げてもらったら、案の定バズってたよ。
木口)ええ、めちゃ喜びました!
末永)そうだったのね。良かった!
木口)プロ中のプロの方々が受賞するプロ録に、好きなエンタメの音楽が認められたわけですから、それは嬉しいですよ。
末永)なるほどね。プロ録の運営会議で、「若い人たちにエントリーして欲しい、チャレンジして欲しい」という声が毎度あってね。ようやくここのところ、若い人の受賞が増えてきている感じだね。
木口)そうなんですね。
末永)懇親会の場で、若手エンジニアに光を当てるためにも、表彰を受けた若い方々を紹介して欲しいというので、NNZNさんは懇親会に参加されていなかったのだけど、プロ録の最優秀賞を受賞された若手エンジニアを紹介したり、それとプロを目指すReC♪ST(学生の制作する音楽録音作品コンテスト)の受賞者を紹介したりしたの。
木口)それはいいことですね。
末永)それがきっかけで、いろんな人に声を掛けられたりしているのも見えたから、紹介してあげられて良かったなぁと。
木口)来年は、最初から最後まで参加します!
末永)ありがとう。せっかく若い参加者が増えてきているので、そこで友達を作ってもらって、一緒にこの世界を盛り上げて欲しいな。
木口)はい、やれることは何でも!是非やらせてください。
末永)あ、そうそう、2027年、つまりあと2年でオーディオ協会の創立75周年を迎えるのね。偶然にもその年の音の日は、エジソンが蓄音機を作ってから150年になるわけ。
木口)オーディオ協会の創立75周年とエジソンの蓄音機の150年ですか!すごいですね。
末永)その記念のJASジャーナル2027年秋号を、若い人たちに未来を語ってもらう号にしたいという話が出ていて、何人かに声を掛けているんだけど、木口さんにもぜひ企画や編集に加わってもらいたいな。
木口)そうですか、光栄です。
末永)考えておいて!
AZKiファン
木口)この前、AZKiさんのライブに行かれてましたね!
末永)そう、2024年と2025年のOTOTENで、AZKiさんにはアンバサダーを務めていただいて、たくさんの若者がOTOTENに来場してくれたわけだけど、その関係でチケットを頂いたのね。それで、ファンの人たちの熱気を確認したくてね、横浜のぴあアリーナMMに行ったわけ。
木口)チケットの購入に何度もチャレンジしているんですが、なかなか購入に至らないので、本当に羨ましかったです。
末永)そうなんだ、代わってあげられたらよかったんだけどね。ま、そうもいかないんだけど。
木口)いえいえ、末永さんに私の好きなエンタメを理解してもらえたのは、それはそれでうれしいことなので、観に行ってもらって嬉しいです。
末永)とにかく熱量のすごさ、半端ないのを感じてきた。
木口)そうでしたか、そういうライブは初めてですか?
末永)私のようなおじさんたちの行くライブとはだいぶノリが違ってて(笑)、みんなでペンライトを振っている光を見ているだけで、も~お、すごいなぁ!だね。
木口)あの一体感がたまりません!
末永)1万人以上入っていたみたいなんだよね。
木口)果敢にS席を狙いに行って玉砕しました。
末永)やっぱり人気あるんだね。
木口)そもそも、どうしてAZKiさんをアンバサダーに採用されたんですか?
末永)OTOTENに若い人に来て欲しいと、若い人に話を聞いたりして、いろいろ策を講じていたんだけど、目に見えてたくさん来てくれるわけじゃなくて、ある時に小川会長から自分たちで考えていても答えが見つからないかもしれないから、広告代理店に相談してみるとか、そういうこともやってみて!という話になったわけよ。
木口)大変なお仕事ですね。
末永)まあ、かといってさあ、広告代理店の方々と話をしてみたところで、やっぱり考えるような手法は自分たちがやってきたことと同じようなもので、困ったなぁと思っていたら、ある時に<VTuberマーケティング>というセミナーが目に入って、もちろんVTuber自体は知っていたけど、それとマーケティングとのつながりが理解できないなぁと思って、そのセミナーを受けてみたわけ。
木口)はい。
末永)で、VTuberを使ったマーケティング、なかなか面白いじゃんと興味を持って連絡を入れてみたら、20代の営業マンが出てきて、オーディオに詳しくないのですが、マイクやスピーカーが良いものだと、VTuberの声がリアルに届くようになるものですか?と聞かれたので、そりゃそうだよと返事をしたら、それは相性がいいですね!とノリノリになってくれて。
木口)いいですね!
末永)それで、協会に来てもらって、いい音を体験してもらったら、これはすごい!と感激してくれたから、その感動を同僚や友達に伝えたいと思っているだろうその気持ちをそのまま、広告にして!と頼んだら、分かりました!と。
木口)それで、AZKiさん登場となるんですか。
末永)そうそう、そういうこと!
木口)それまで失礼ながら、オーディオ協会って何?って感じだったのに、オーディオ協会すげ~~!と驚きましたもん。
末永)むふふふ、驚いたか!(笑)
木口)ええ。その後、末永さんを紹介してもらって、一度楽しく食事をさせてもらい、個人会員にならない?って誘っていただきまして、すぐに、「はい、なります!」と言っちゃいました。
末永)ごめんね、最近は、いい人だな!と気に入っちゃうと、すぐに個人会員になりませんか?!と言っちゃう癖がついちゃってて(笑)
木口)いえいえ、オーディオが盛り上がるなら、なんでも協力したいですから。
末永)ありがとう。
木口)むしろ、うれしいです。
末永)木口さんはどういうきっかけでAZKiさんが好きになったの?
木口)コロナ禍で少し時間を持て余していた時に、初めてVtuberの技術に触れて、そこからはもうズブズブと(笑)
末永)それね!私も興味があって、なんならちょっとやってみたいなぁと思って、調べたことある。
木口)自分でやってみるのも楽しそうですが、やっぱりVTuberのライブに行ってみると、その演出なんかを含めて、楽しませてくれる雰囲気に感動してしまいまして……。
末永)なるほど、それは体験しただけによく分かるなぁ。かなりステージまで距離があったから、どういう仕掛けになっているのか分からなかったけど、いわゆるアーティストのステージとなんら変わらず、みんながステージ上のアイドルに没頭している会場の雰囲気は、凄かったなぁ!
木口)アイドルといえばアイドルですが、盛り上がり方は、それ以上ですよね。
末永)だね!
木口)はい!
末永)だいぶ前からファンなの?AZKiさんは、ホロライブの0期生とのことですが。
木口)0期生とは1期生、2期生……のように複数人が同じタイミングでデビューしたわけではなく、それぞれ経緯があって独自のタイミングでデビューした人たちを指しているんです。
末永)なるほど。
木口)私がAZKiさんのファンになったのは、今のホロライブに移籍してからなので、ファンの中では比較的新参者なんです。
末永)ほおほお。
木口)0期生はメジャーになるまで苦労している人が多くて、それ故にファンの応援している思いも強いので、熱量が高めな印象です。
末永)そういうことね。ライブの中でも、ここまで長く支えてくれたファンの皆さんに感謝するセリフとかあって、そのつながりの強さを感じさせるものがあったね。うぉ~!と、雄叫びが上がってた。
木口)その場でそんなセリフが聞けて羨ましいです。
末永)せっかくだから、AZKiさんの魅力を語って!
木口)そんな機会を作ってもらって光栄です。
末永)いやいや、こちらがありがとうなんだから。だってAZKiさんのおかげでOTOTENにだって、たくさんの若者がオーディオに興味を持って来てくれるようになったのだから、本当に魅力ある方なんだよなぁと思っていますんで、しっかり語って!
木口)なんといっても、まずはAZKiさんの歌声が素晴らしいんです。優しくささやくような発声から芯のある声まで曲調に合わせた歌い方をされていて音楽や歌詞がストン、と自分の中に落ちてくるんです。
末永)ふむふむ。
木口)Vtuberとは言え、皆さんの軸となる活動方針がある中でAZKiさんは音楽を軸に活動されていますから、オーディオ好きな私にとっても音の発信が多いのでぴったりはまったんです。
末永)いいよね、そこがAZKiさんの魅力だもんね。
木口)Vtuberの中では「歌枠」という文化がありまして、簡単に言うとタレントさんがカラオケを歌っているのを聴けるんです。以前AZKiさんがガンダムSEED縛りの歌枠を配信されていて、私が初めて視聴したガンダムシリーズがまさにガンダムSEEDだったので感慨深く聞いていました。自分の好きなコンテンツの楽曲を応援しているVtuberさんが歌っているというのは、めちゃテンションが上がります。
末永)そうでしたか。
木口)後はやはり配信ですかね。ホロライブに移籍されてからはかなり活動の幅も広がり、これまでに見ることが出来なかった一面も見ることが出来たり、同じホロライブ内での他タレントさんとの絡みも以前より増えたりしているのでAZKiさんの魅力がすごくよく前面に出てきてくれてファンとして嬉しい限りです。
末永)確かに、観ていると会話が面白いよね。
木口)末永さんも、以前観ているとハマっちゃうとおっしゃっていましたが、GeoGuessrというAZKiさんならではの強みがあって。
末永)Guess!(笑)
木口)おおお!(大笑) 楽曲にもそれが落とし込まれているので、普段の配信の中で生まれたAZKiさんとファンとのやり取りが反映されると歌詞にも共感しやすかったり、自分自身もそこに参加している気持ちになれるのがVtuber、AZKiさんのいいところだなと思います
末永)いいねぇ!!
木口)折角の機会なので好きな曲についてもお話しさせてください。
末永)もちろん、どうぞ!
木口)私はAZKiさんの楽曲の中では
- いのち(2024 ver.)
- 夢屑ケーキ
- from A to Z
が特に好きなんです。どの楽曲もAZKiさんの歌声が素敵なのは大前提としてなんですが、いのち(2024 ver.)は楽曲終盤で小物の音が小気味よく入るので、その音が自分のイメージ通りに鳴るとすごく気持ちいいんです。夢屑ケーキはかなりダークな雰囲気の曲になっていて、普段のAZKiさんとのギャップにすごく惹かれます。
末永)これぞ、オーディオ好きのセリフだね!
木口)そして、最後のfrom A to Zは一昨年のOTOTENでAZKiさんのASMRを来場者に配布されていましたが、その中でも流れていた曲ですね。好きな曲だったのでASMRの中でも採用されていて嬉しかったですね。
末永)ああ、そお!
木口)あ、ちなみにOTOTENで頂いたAZKiさんのステッカーは会社のデスクに飾らせていただいています(笑)
推し活について
末永)私には娘が2人いて、それぞれ、いわゆる推し活をしているわけ。ライブとかから帰ってくると、まだ興奮しちゃってるわけよ。買ってきたグッズを見せてくれたりさ。
木口)はい、よく分かります。私もよく親に見せびらかしちゃいます(笑)
末永)今は独立して、自分で稼いだお金でライブとか行っているみたいだけど、それまでは、まあ自分の小遣いで行っているわけだから、楽しんでくれたらいいんだけど、私からしたら納税だからね(笑)
木口)なるほど。
末永)日本国よりもたくさん納めたかもしれない(涙)
木口)すごい(笑)
末永)まあ、今の人気者というのは、ファンとの距離が大事なんだろうね。
木口)そうですね。
末永)それがVTuberの場合、2次元なんだから、私らおじさんには理解しにくいんだけど、すごい時代になったものですよ。
木口)多分、2次元も3次元も関係ないんですよ。
末永)そうなんだろうね。楽しければいいものね。AZKiさんのコンサート、めちゃ楽しかったもの。終わったら放心状態だった(笑)
木口)リアルのアイドルたちも、今はアイドル頼りというより、ダンスなどのパフォーマンスが流行りで、多様化していますよね。エンタテインメントの幅が本当に広くなっているなぁと思います。
末永)なるほどね。
木口)末永さんは、若い頃にそういう風に、ハマったものはないのですか?
末永)そうだねぇ、何かなぁ。まあそれなりにコンサートには足を運んでいたね。「音の匠 特別賞」になっていただいた向谷実さんが活躍されていたカシオペアとか、野外コンサートにも何度か行ったし。
木口)なるほど。
末永)学生の間は、ちゃんとしたオーディオになんて手が出なかったから、やっぱりコンサートだったかな。
木口)2次元に、はまったりしてないんですか?
末永)私の若い頃の2次元アイドルって、そりゃアニメはあったけど、憧れる存在って、峰不二子くらい??(笑)
木口)いいですね(笑)
末永)ちょっと、意味が違うか、ハハハ。
木口)いえ、いいと思います。
末永)ふと思い出したけど、モンキーパンチさんにサインをもらったことがあるんだけど、その時に、色紙に峰不二子を描いてもらったんだよね。
木口)それはまた、どうしてですか??
末永)モンキーパンチさんは、ものすごくオーディオマニアだったんだよね。ご本人に商品の紹介をさせていただく機会があってね。
木口)それはすごいですね!
末永)まさにその峰不二子は家宝だね!
木口)うらやましい。
末永)アニメそのものにハマる人はいたけど、私の時代はエンタテインメントって感じじゃなかったかなぁ。
木口)そうなんですね。
末永)ハイレゾの仕事をしている時に、購買層にアニソンファンが多いのを知って、まだまだ若い人たちにオーディオの楽しさを知ってもらうことは出来そうだなと思ったね。
木口)声優さんで音楽をされている方々も多いですしね。
末永)声優さんと言えば、エヴァンゲリオンのミサトさん(声優:三石琴乃さん)の声が好きで……。
木口)素敵じゃないですか。
末永)「だめよ、逃げちゃ!」みたいなセリフを聞くと、自分に言われているみたいで、頑張ろう!って思うわけよ。
木口)なかなかですね(笑)
オーディオへの目覚め
末永)少し、話をいつもな質問の範囲に戻しますが、いつ頃オーディオが好きになったの?
木口)遅咲きですが、高2の時に同級生にヘッドホンを借りまして、聴いて驚いたんです。それまでiPodの付属イヤホンでしか音楽を聴いたことがなかったから、「なんだ、こりゃ!」ってなりましてね。それからですね、興味を持ち始めたのは。
末永)それまで親御さんがオーディオ好きとか、そういう影響は無かったの?
木口)親はまったくオーディオに興味がなかったので、突然変異なんです(笑)
末永)あ、そう!突然変異でもなんでも歓迎だよ(笑)
木口)それで、いろんなものに興味の目が行くようになりまして、浪人中にはUEのカスタムイヤモニを購入したりして、かなりこだわりが出てきました。
末永)急成長ぶりがすごーい!
木口)気に入っちゃいまして。
末永)そりゃまた、なかなかですな!
木口)ですね。
末永)それは、それくらいハマっていくきっかけがあるわけでしょ??好きな音楽分野ができたとか。
木口)そうですね。
末永)どんな音楽を聴いていたの?
木口)澤野弘之という音楽プロデューサーがいまして、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」とか、手掛けている方なんですが、かっこいいなぁと思いまして。

機動戦士ガンダムUC
オリジナルサウンドトラック
(SUNRISE Music Publishing)
末永)(スマホで音楽を確認後)おおお、これはすごい世界観だね!
木口)そうなんです。一撃で撃ち負かされましたね。
末永)なるほどね。
木口)ちょうど初音ミクのようなボーカロイドが盛り上がっていた時期でもあり、その後、サブカルへ行ったって感じですね。
末永)基本的に2次元路線なの?
木口)いや、そればかりというわけではなくて、AKB48も流行っていた時期でもありますので、東京に遊びに来た時には、せっかくだからとAKB劇場に見に行ったこともあります。
末永)誰が好きだったの?
木口)誰がというより、AKB全体ですね。
末永)へぇ。自慢ではないけど、前田敦子さんを手が届くくらい近くで見たことあるんだ!
木口)なんか、次々とすごい話が出てきますね~~!!AKBの時ですか?
末永)いや、とっくに卒業してた。
木口)それまた、どうしてですか?
末永)昔、「ブルーレイ大賞」というBlu-ray Discのアワードがあったの。私がBlu-rayの設計をやっていた頃に、審査員をやって欲しいという依頼があってね。セレモニーでアワードのプレゼンターをやったりもするんだけど、そこにゲストで前田敦子さんが来ていたの。
木口)握手しました?
末永)いや、握手はしなかったけど、サインをもらった。
木口)ほんとですか!これから末永さんを目標に生きていきます!
末永)いやー、それは、決して褒められたものじゃないと思うよ(笑)
木口)いえいえ、しっかりご指導ください!
末永)ああああ(笑)
木口)よろしくお願いします(笑)
学生時代の話
末永)何年に社会人になったんでしたっけ?
木口)2023年です。
末永)えー、そんなに最近だったの!?
木口)あれ?この前もその話しませんでしたっけ??
末永)あ、ごめんごめん!最近は3日どころか、翌朝には忘れてるから(笑)
木口)大丈夫です。
末永)確か、大学時代にオーディオサークルに入っていたんだよね。
木口)はい、スピーカーとか作っていました。
末永)あ、そうそう、以前学生さんにJASジャーナルに投稿してもらったことがあるんだけど、その執筆者がサークルの後輩だと言ってたね。
木口)はい、そうなんです。
末永)すごく立派な記事だったんだよね。
木口)彼は根っからオーディオ好きでした。
末永)サークル活動は、けっこう盛り上がってたの?
木口)サイエンスサークルフェスタという大学を超えた理系のサークルの活動がありまして、それを通じて、いろんな大学のオーディオサークルのつながりなんかもあったんですよ。
末永)詳しく知らないけど、オーディオサークルの大学間の連携というか、つながりがあったと聞いたことがある。
木口)そうなんです。
末永)コロナ禍で、そのつながりもだけど、多くの大学でオーディオサークル自体が無くなってしまったりしているらしいんだよね。
木口)そうなんですよね。
末永)それを復活させようとしている学生が個人会員としているので、今度紹介するから、その辺も手伝ってよ。
木口)それは大事ですね。ぜひ紹介してください。
末永)専攻がそもそも音響系なの?
木口)いえ、いわゆる電気系ですけど、音を出す仕組みについて興味が沸いていたので、音声圧縮の研究をしている先生のゼミに入りました。
末永)圧縮?どんな方式だったの?
木口)MPEGですね。
末永)あら、MPEG。
木口)さすが、ご存じなんですね。
末永)Blu-rayやってたからね。でも、私が最初にMPEGに関わったのなんて、30年くらい前だから、今は進化して全然違ったものになっているだろうなぁ。
木口)そうなんですね。
末永)それで、就職して今はオーディオメーカーで設計に携わっておられるということなので、高校生の頃から、すごい勢いで音のプロに駆け上がってきた感じだね。
木口)そうですね。でも、まだまだです。
末永)この若さだけに、これからの成長が楽しみですね。
木口)個人会員としても、たくさん勉強させてください。
末永)そうだね、あなた方の様な若い人を応援したいと、小川会長といつも話していて、少しでも何かお役に立てる情報を発信していきたいと思っています。
木口)ありがとうございます。
末永)尊敬できる個人会員の大先輩たちがいっぱいいるので、音の日などにそういう方のお話を聞くのも、いい勉強になったり、刺激になると思います。
木口)ほんと、ありがたいです。
末永)こちらこそ!今日はお忙しいところ、楽しい話をたくさん聞かせてもらい、ありがとうございました。
木口)楽しかったです。
最後に
最近の若者は、私のような大人と接することも怖がることなく、自然と会話できるんだなと感心してしまいます。今回は自分の好きなものがあることは大事にしつつも、相手のこともちゃんと理解して一緒に場を楽しむ、素晴らしい青年へのインタビューになりました。
オーディオの世界はやや閉鎖的に見られることも多いのですが、好きな音楽やエンタテインメントは、自由でいいんじゃないかと思うし、年齢や性別なんか関係なく、オーディオによって幸せがもたらされてくるものではないかと感じる今日この頃です。オーディオ好きな若者がどんどん個人会員になってくれるように、協会も引き続き精進したいと思います。
個人会員プロフィール

- 木口航貴(きぐち かずき)
1998年、北海道苫小牧市生まれ
2023年、オーディオメーカーに就職
趣味はオーディオ、アニメ、VTuber、ライブ参加、旅行
筆者プロフィール

- 末永信一(すえなが しんいち)
1960年、福岡市生まれ
2019年、ソニー株式会社退社
2020年6月より、日本オーディオ協会専務理事に就任









