2026spring

Tokyo Suite
Tsutsumi Kyohei Presents For TOMA
こだわりのレコード制作について

株式会社ミキサーズラボ サウンドプロデューサー/
 レコーディングエンジニア 高田英男
株式会社キング関口台スタジオ 取締役 高橋邦明

概要

「J-POPの父」と言われる作曲・編曲家である筒美京平さんが、ジャズ音楽仲間であるサックス奏者TOMA(苫米地義久)さんのために書き下ろしたその未発表楽曲を、ミュージシャン、レコーディング&カッティング・エンジニア、キング関口台スタジオと連携し、アナログ16chマルチ録音システムを使用してアコースティック録音で制作しました「こだわりのレコード」についてご紹介いたします。

はじめに

スタジオ録音における音楽制作のほとんどは、Pro Tools(DAW)など最新デジタル技術を活用して行われています。我々は、レコーディングエンジニアとして、これまでデジタル録音によるハイレゾリューションフォーマットでの音楽録音を多くチャレンジし、素晴らしい音の魅力を体験してきました。しかし、今回は、レコード盤・アナログディスクメディアでの音楽制作のチャンスをいただき、作業効率や利便性は決して良くないアナログ16chマルチ録音ですが、その機材でしか表現出来ない究極のアナログサウンドによるレコード制作に、レコーディングエンジニアとスタジオが連携しチャレンジしました。第一章はキング関口台スタジオ高橋邦明が、第二章と第三章はミキサーズラボ高田英男が、本作の制作プロセスへのこだわりを紹介いたします。

【第一章】キング関口台スタジオ、音楽感動創りへのこだわり
「16chアナログマルチレコーディング・システム導入」

① 音楽感動創りへの今までの取り組み

これまでも、キング関口台スタジオでは音にこだわった制作技法を積み重ねております。キングレコード時代の1995年より展開した「Superphonic Masteringシリーズ」(イコライザーやコンプレッサーを一切使用せず、オリジナルのハーフインチ・アナログマスターの音質をダイレクトにCDのプロダクションマスターへ叩き込むマスタリング手法)や、2000年には他に先駆けてPCM192kHz/24bitの2chダイレクトレコーディングを開始、2014年には24chのI/Oを備えたDSD11.2MHz/1bitシステムを導入するなど、最新鋭、最先端の機材を駆使してまいりました。

そんな中、荒川区の倉庫に眠っていたカッティングマシンを発掘、整備し、28年の時を経て蘇生。そして、2019年、数十名の大編成セッションを収録可能な第1スタジオの録音コンソールとカッティングマシンを直結することで、アナログレコード制作における最高峰技術の一つである「ダイレクトカッティング」を現代ならではの再構築で実現しています。1970年代全盛のレガシーな手法ではありますが、途中変換の一切ないその鮮烈な音質にはとてつもなく驚愕いたしました。現在のレコード制作においては、デジタル音源が持ち込まれる事が多く、その際にはレコード用のマスタリングを行い、カッティング用の先行信号をDAW上でカット&ペーストで作成し、デジタル音源をD/Aして、ラッカー盤を制作しますが、スタジオ録音時にダイレクトにミックスしたアナログ信号をカッテイングレースに送るラッカー盤制作は、まさにレコード制作への原点回帰の瞬間です。

② 2インチ・アナログマルチ・テープレコーダーへの取り組み

2024年には2インチ・アナログマルチ・テープレコーダー最後発モデルの一つ、STUDER A827 MCHを中古で導入。これまで、24chアナログマルチ・テープレコーダーはTelefunken M-15AMを使用してきましたが、経年劣化によるキャプスタンモーターの不調、および近年のアナログテープのバックコートに起因する走行ずれの調整がシビアになったため、アーカイブ用途を主眼とした導入でした。もちろん、チャンスがあればとマルチトラックのアナログレコーディングをターゲットに準備していたのは言うまでもありません。そんな中、高田さんより、本作品「Tokyo Suite Tsutsumi Kyohei Presents For TOMA」プロジェクトのお話があり、ワクワクが止まりませんでした。そして、テープレコーダーの調整を進める中、偶然のきっかけから新品同様の16chアナログヘッド・アッセンブリーと出会うこととなります。

数々の名録音、名作品が収録されている1/4インチのステレオ・アナログマスターテープと同じトラック幅を備えた2インチ・16chアナログヘッド。あのビートルズやレッドツェッペリンの後期でも使用されており、世界中の著名なレコードメーカーにもたくさんのアーティストのマスターテープが録音され、貯蔵されています。時代とともにトラック数が多い24chアナログヘッドへと移行していきましたが、ヘッド幅は2インチと同じですので、1chあたりのトラック幅は16chアナログヘッドの方が150%ほど広くなり、音質的にとても優位性があります。ステレオ・アナログマスターと同じトラック幅でマルチトラック録音、そそらないわけがありません。早速、高田さんに16chアナログヘッド・アッセンブリー入手の件を報告、スタジオスタッフ一同でチャレンジすることとなりました。

資料1 16ch及び24chアナログヘッドの比較

音質にこだわるには録音調整も綿密にする必要があります。基本としているのは、リールテープの明るい面を必ず上面にしてテープレコーダーに載せることです。暗い面を上面にした状態と比較すると、明らかに広がり感や明るさ、高音域などで音質面に有利に働いているように感じます。面の明るさ差異について、テープ製造メーカーに訊ねたことがありますが、テープロールから該当テープ幅に裁断する際のカッターに起因しているとのことですので、結果として、テープ使用時に磁性体の塗布方向を揃えられているのではと想像いたします。そして、音質に関わる重要なポイントとして、個々のテープのバイアス値があります。テープスピード15ips(38cm/s)、30ips(76cm/s)のそれぞれに対して、歪率、音色、音質を鑑みつつ、適正バイアス値を設定していきます。本プロジェクトでは30ipsのピーク・オーバーバイアス値として2dB at 10kHzとしました。微妙な調整とはなりますが、全chでVUメーターの針が揃うように慎重を期しました。

テスト録音が始まりました。アナログマルチ・テープレコーダー全盛時とは違い、現代ではハイアウトプット・アナログテープという標準より高いレベルで収録可能な素材があります。磁束密度185nWb/mを基準とすると、そこから+9dBの520nWb/mをリファレンスとして使用出来ます。これくらいハイアウトプットですと、2chステレオでは全く問題がありませんので、最初はドルビーを使用せずに進行しましたが、16トラック分加算となると、やはりS/N比で不利な面が出てきました。Dolby Aタイプのマルチチャンネル用ストレッチャーの採用です。スタジオ所有のものは、ほぼ最終型のXPシリーズですが、30数年ぶりに使用するにあたり電源部に不具合を確認しました。すぐには修理する目途が立たないため、日本コロムビアの冬木さんにお願いして、ドルビーストレッチャー自体をお借り出来ないかのご相談(形式が違いましたので断念)、また修理についてアドバイス、ご意見等を伺い、大変助かりました。また、同型のドルビーストレッチャーをお持ちのEMP(ポニーキャニオンスタジオ)の能瀬さんにお願いして、電源部のみをお借りすることが出来ました。結果として、本番までに修理が間に合いましたが、バックアップ電源が手元にあるということはレコーディングでの大きな安心感となったのは言うまでもありません。スタジオ業界間での他社協力、連携のおかげでスムーズな進行の実現につながりました。

過去にDolby Aを使用するにあたり、音質が多少籠る印象がありましたが、本プロジェクトでは全くその傾向はありませんでした。これは、新品同様の16chアナログヘッドとそのトラック幅、そしてハイアウトプット・アナログテープが功を奏しているのではと感じています。こちらもまた、アナログマルチ録音へのノウハウを持つ豊富な技術を生かした原点回帰。あえて現代において原点回帰するということは、音楽感動創りにとても大切な事なことであると確信しています。

資料2 レコーディングに使用したアナログ16chマルチテープレコーダー

【第二章】Tokyo Suite Tsutsumi Kyohei Presents For TOMA
「全ての工程をアナログ音源にこだわったレコード制作」

1. Tokyo Suiteレコードのメインアーティスト苫米地 義久(TOMA)さんとの出逢い

TOMAさんは元ビクタースタジオの技術責任者であり、私の元上司でもあります。録音コンソールなどを設計製作し、ジャズ録音などでは自らレコーディングエンジニアを担当しておりました。その後、プロミュージシャンに転向し自らの作品のエンジニアも行っています。但し、アコースティック系録音については私がエンジニアを担当し、日本プロ音楽録音賞を受賞させていただいております。
https://www.mixerslab.com/engineer/takada/

「TOMA Ballads 3」
2012年 第20回 日本プロ音楽録音賞 CD部門ジャズ・クラシック 優秀賞
「TOMA Ballads 4」
2014年 第22回 日本プロ音楽録音賞 ハイレゾ部門ジャズ・クラシック 優秀賞
「Stereo Sound Hi-Res Reference Check Disc/TOMA & MAMI with SATOSHI」
ハイレゾリューションフォーマット録音探究
PCM/DSD録音の音質、FS・bit違いによる音質
2016年 第24回 日本プロ音楽録音賞 ハイレゾ部門ジャズ・クラシック 最優秀賞

2. なぜ今回のレコード制作は、アナログ16chマルチ録音にこだわったか

現状アナログ24chマルチ録音による音楽制作はありますが、50数年前に録音していたアナログ16chマルチテープレコーダーの音質は、感覚的ですが、アナログ24chマルチ録音と比較して、中低域の安定・音の解像力に優れているため、出来ればアナログ16chマルチ録音システムで出来ないかと検討していたところ、キング関口台スタジオ(高橋氏)から、新品の16chアナログマルチ・ヘッドアッセンブリーが使えるとの連絡があり、飛びつきました。

レコーディングエンジニアとして、サックスプレーヤーTOMAさんが持つ心に響く深く温かみのある独特の音色を表現する為には、アナログテープ録音独特の音質「素直な音色・深みのある中低域・音色の艶・生音のリアル感」で録音したかったので、アナログ16chマルチテープレコーダーを使い、今の録音技術で録音したらどんなサウンドが創れるのかが大変興味がありました。そこで、キング関口台スタジオに全面協力いただきチャレンジした次第です。

3. 16chアナログマルチ録音 「テスト録音1」(15ips、250nWb/m、+6dB(520nWb/m)、No Dolby)

50数年ぶりの16chアナログマルチ録音の為、TOMA(Sax) ・石塚まみ(Apf)でデュオ演奏のテスト録音を行いました。中低域が安定した量感を創りたく、テープスピードは15ipsとし独特の低域の量感を目指しました。さらに基準の磁束密度を520nWb/m(250nWb/m +6dB)と高くしてS/N対策し、Dolby無しでのテスト録音です。
*磁束密度(残留磁束密度)が高いほど、再生ヘッドから出力される信号レベル(S)が大きくなります。テープ自体のノイズ(ヒスノイズ)レベル(N)は一定であるため、信号レベルを上げることで、ノイズが相対的に目立たなくなり、S/N比が向上します。

その結果、アナログテープ録音の特徴である15ipsテープ速度録音の特徴である、太い中低域の音色と音量感により、音楽的にも凄いピアノの量感に圧倒され、デジタル録音では体験出来ないアナログマルチ16chの威力に感動しました。ただ、今回の企画として周波数帯域バランス・S/N比・ピアノの解像力・サックスの高音域の伸びなどが気になり、再度テスト録音のお願いをしました。
*特にS/N比ですが、1ch辺りのS/Nは気にならないのですがSaxとApfでの6chを再生するとアナログテープ録音独特のシャーノイズが少し気になりました。

4. 16chアナログマルチ録音 「テスト録音2~本番録音」(30ips、250nWb/m、+0dB Dolby A)

テスト録音―1の結果を踏まえ、デジタルマルチ音源(96kHz/24bit)をダイレクトに16chアナログマルチに録音し、オリジナル音源と再生音源の比較を行いました。

デジタルマルチ音源(96kHz/24bit)はヴォーカル・ドラム・ベース・ピアノの音源であり、非常にクリアーなサウンドです。アナログ16chテープレコーダーのプレイバックを聴いて、音の鮮度の良さ・中低域の量感・音の解像力に驚き、さらにDolby A効果によりS/Nノイズもほとんど感じない位のピアニシモサウンドが確認出来、本番録音に臨みました。

5. 本番録音のシステム

資料3 Tokyo Suiteの録音システム図

6. 各楽器録音へのアプローチ

各楽器に適したマイク&マイクヘッドアンプで音創りを目指しました。

・サックス(苫米地義久)TOMA

マイク: Neumann U-47tubeとTelefunken 47tubeマイクで音質を確認し、Neumann U-47tubeマイクが音色的に明るく、苫米地さんのサックス音色に合う感じがしたので、そちらを採用。
マイクプリアンプ: Johnhardy M-1使用を予定していましたが、サックスのリアル感をさらに表現したく、ピアノ&サックスのデュオ演奏を中心に真空管式マイクプリアンプTube Tech MP1Aを使用。
コンプレッサー: 自然な音色感のTube Tech CL-1Bのコンプを使用し、苫米地さん独特の心に伝わる音色を表現しました。

・ピアノ(石塚まみ)

マイク: オンマイクNeumann M-149で音の芯を創り、Schoeps MK2H無指向性マイクで透明感と響きを表現。音声空間を拡げる為に、Schoeps MK2H無指向性マイクのみにデジタルリバーブを付けました。
マイクプリアンプ: GML-8304を使ってクリアーサウンドを目指しました。イコライザー・コンプは使用なしのピュアなサウンドです。

・ドラム/パーカッション(石川智)

パーカッション演奏の名手である石川さんは、シンバル、ハイハット、木の実で作った楽器などをライブ演奏のようにセットして演奏されるため、何が演奏されても対応できるよう三研マイクCU-51(低音用、高音用の2ウェイカプセル)をメインマイクとして使用しました。
マイクプリアンプ: GML-8304を使い、繊細なシンバルワークを捉えながら、楽器全体のバランスは演奏の強弱を生かした録音。
コンプ・リミッター: 打楽器独特のピーク対策としてNeve33609-CコンプとUrei 1176 LN.Rev Hリミッターを使用。

・フレッドレスベース(織原良次)

織原さんが使用しているベースアンプ用プリアンプAcoustic 370のライン出力を、プリアンプJohnhardy M-1に直接入れて織原さん独特のフレットレスベースの低音を表現し、音の芯を少し強調するためにNeve33609-Cコンプを使用。カルテット編成楽曲では、織原さんのフレットレスベースがサウンドの核となっており、今回のアルバムサウンドを象徴したベースサウンドです。


写真9 Johnhardy M-1

7. ミックス作業

Studer A827MCHマルチテープレコーダー16chのアナログ出力をAMS Neve VR Legend卓に立ち上げ、手動でのミックスを行いました。ミックスで心がけたのは、楽曲が持つ感情をサウンド創りでより深く表現する事であり、その為には録音~ミックスまでミュージシャンと一緒に音楽を創作している感覚を大切に、各楽曲が持つ感情的なイメージを自分なりに考えました。たった一日でのハードなミックス作業となりましたが、気持ちが切れずに進みました。

ミックスマスター機材: Studer A820、ハーフインチテープ録音、テープスピード: 30ips、磁束密度: 250nWb/m、+3dB、No Dolbyでレコードマスターを作成し、録音~ミックス~カッティングまですべての工程をアナログ音源で一貫させました。なお、配信用マスターのためにPyramix DSD 11.2MHz/1bit、Pro Tools PCM192kHz/24bitマスターでのミックス音源も確保。


写真10 AMS Neve VR Legend卓で手動でのミックス(高田英男)

8. カッテイング

ワーナーミュージックマスタリングのミキサーズラボ北村勝敏氏にカッテイングをお願いいたしました。北村さんはアナログ時代からカッテイング業務を担当し、カッテイング技術は勿論ですが、個人としてプロ級のギター演奏でライブ活動をしており、音楽から伝わる感情などをくみ取ってカッテイングされるエンジニアです。今回、当初からカッティングを北村さんにお願いすることを想定して音楽制作を進めました。


資料4 アナログハーフインチ・ミックスマスターからダイレクトにカッテイングする


資料5 カッティングエンジニア北村勝敏氏のコメント

【第三章】まとめ
音楽創作への探求 「チームで音楽創作する事とは」

本番録音を終えて、音質的に一番驚いたのは、カルテット演奏が終わり、織原さんから「今日の演奏を確認したいのでデジタルファイルでコピーをください」とお願いされ、モニターバランスで96kHz/24bit録音し再生したところ、中低域の音量感がスーッと少なくなり、各楽器のリアル感も弱く感じ、演奏メンバー全員がアナログ16chマルチ録音との違いに驚きました。96kHz/24bitはデジタルファイルとしては帯域バランスが良く、音量感もあるファイルと認識していましたが、アナログ16chマルチ録音の音色の凄さに改めて感動いたしました。

また、今の時代に、たった16chしかない録音システムで演奏したメンバーのパフォーマンスの凄さを感じるとともに、アナログテープ録音ならではの作業効率の悪い(テープ操作でDAWのように直ぐに再生~録音は出来ない)環境ですが、その時間すら楽しんで演奏されていることに、音楽制作における何か大切な事を感じた次第です。

デジタル技術が進み、音楽制作現場では、デジタル音源を活用し個人の制作環境での音楽創作が多くなっている現状です。しかしながら、今回のレコード制作は、当初から1969年に現在のビクタースタジオが東洋一のスタジオとして、初めて16chアナログマルチ・テープレコーダーを導入した凄い音のイメージを、今の録音技術で制作したらどのようなサウンドで音楽表現が出来るか、さらにチーム苫米地(ミュージシャン/エンジニア/スタジオ)としてチームを組み、それぞれの視点でアイデアを出し合いレコーディングに臨みました。まさに音楽制作における原点回帰による録音は、それぞれのスキル・感性が共鳴した現場でした。

今回のレコードは16chアナログマルチ録音で創られる中低域が安定した深くリアルな音色は、決して派手なサウンドではありませんが、各楽曲が持つ音楽感動(感情)が心地良く伝わるサウンドのレコードとして完成したのではと感じております。さらに個人的な事ですが、私自身、これまで京平さんの作品の録音を大変多く担当させていただいており、当時は京平さんが後ろにいるだけで緊張し、上手くいかないこともあり、お叱りを受けたこともありました。

今回、京平さんと苫米地さんのジャズ演奏を通し、繋がっている深い関係のお陰で、このような素晴らしい作品にエンジニアとして参加出来ましたことに感謝しています。ライナーノーツの苫米地さんからの言葉にもありますが、京平先生に是非聴いてくださいという思いです。

最後になりますが、今回のアルバムの制作コンセプト「東京をテーマとし、オーディオ的魅力を創る」イメージは明確でしたが、具体的にアルバムとしてまとめていだきましたプロデューサー川原伸司さん、全ての楽曲をアレンジ(ピアノ演奏、スキャット&コーラス)など担当いただいた石塚まみさん、当初の企画立上げから参加し、制作コーディネート・制作管理をしていただきました渡辺奈津美さん(キング関口台スタジオ)、技術的に全面協力いただきましたキング関口台スタジオの皆様、機材提供~技術サポートをいただきました各社の皆様に、この場をお借りして心よりお礼を申し上げます。

執筆者プロフィール

高田英男 (たかだ ひでお)
株式会社ミキサーズラボ サウンドプロデューサー/レコーディングエンジニア

1951年、福島県生まれ
1969年、日本ビクター(現JVCケンウッド)入社
ビクタースタジオにレコーディングエンジニアとして配属。録音エンジニアとしてアイドル、ポップス、ジャズ・フュージョンなどアコーステック録音を中心に多くの作品を手掛ける。
2001年、ビクタースタジオ長
2016年、MIXER’S LABとマネージメント契約&顧問就任
一般社団法人日本音楽スタジオ協会会長
現在、一般社団法人日本音楽スタジオ協会常任理事
日本プロ音楽録音賞運営委員長

現在のエンジニア業務
*ハイレゾフォーマットによる音楽制作
*ダイレクトカット・レコード制作
*イマーシブサウンドによる音楽制作

高橋邦明(たかはし くにあき)
株式会社キング関口台スタジオ 取締役

1967年、高知県出身。1990年、キングレコード株式会社に入社。当時のキングレコード音羽スタジオにてテクニカル・エンジニアとしてスタート。カッティングエンジニアの牧野晃氏に師事する。CTI、ベルウッドなどの旧作レーベルや新譜のCDマスタリング、レコーディング・スタジオでのジャズ同録セッション、クラシックでは国内外のホール録音など、長年に亘り制作技術を手掛ける。CD作品ではキングレコードの「Superphonic Mastering」シリーズなどを主動。サラウンド音源を含めたDVD-Audio作品、SACD作品のリリースにも自社他社含め多数携わる。2000年より、キングレコードの傍系会社として独立した株式会社キング関口台スタジオにて従事する。第8回、第16回日本プロ音楽録音賞受賞。アナログレコードにおける制作技術「ダイレクトカッティング」を現代ならではの技法に再構築し、魅力的な作品のリリースを2019年より実現している。24chのI/Oを備えたDSD11.2MHz/1bit収録システムや16chヘッド搭載の究極の2インチ・アナログマルチ・テープレコーダーを突き詰めるなど、アナログドメイン・デジタルドメインを問わず、「いい音は感動する!」をモットーにこれからも音楽制作をトライし続ける。一般社団法人日本音楽スタジオ協会の会長を2024年より務めている。