2021autumn

こちらJASジャーナル編集局

JASジャーナル発行に携わる編集委員と事務局のメンバーが、日々思ったことを自由気ままに呟きます。


今年はオリンピックがあったのでプロ野球もまだ(執筆時点で10/26)通常シーズンが終わっていないという変則スケジュールですが、そのお陰で?いつもの年よりもすごく長く楽しめている気がします。クライマックスシリーズ進出チームもセパともにいつもと若干違う顔ぶれになり、これも楽しみを増してくれている要因と感じています。MLBでの大谷選手の活躍といい、侍ジャパンの金メダルといい、もの凄く特別な一年、特別な秋だなあと。夏号では息子が高校野球を引退した話を書きましたが、その後は休日の少年野球の審判も本格的に復活しており、早朝から4試合、帰宅してプロ野球デーゲーム1試合、ナイター1試合と、ほぼ一日が野球だけに没頭する休日が何年かぶりに戻ってきました。このあとプロ野球(日本シリーズ)も11月末ごろまで続きますし、しばらくは夢のような秋を満喫したいと思います。 BM


先日、娘の幼稚園の運動会に行きました。3密回避のため、参観できる保護者は園児一人あたり2名までで、学年毎に演目をまとめて、保護者は自分の子供の学年の演目だけを参観可能というルールでした。自分の子供の学年以外の演目が見られないのは少し残念でしたが、一昔前の運動会のように場所取りのために朝早くから行列に並ぶこともなく、広いスペースでしっかり子供を応援できました。コロナ禍で大変な状況が続いていますが、開催方法を工夫した運動会は楽しいひとときでした。 KA


ブルーノート・レコードのドキュメンタリー映画「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」を観ました。設立当初はミュージシャンが集まってチャレンジできる環境があり「(コードが間違っているとか)裁かない心は美徳。様々な形で価値を生み出していくために」というハービー・ハンコックの言葉は印象的でした。このようなチャレンジングな姿勢はモータウン・レコードについての映画「メイキング・オブ・モータウン」でも見られ、研究者としても、趣味で音楽をやる者としても興味深いところです。今号ではソニーPCLの3Dオーディオに対応したスタジオ、高音質バイノーラル技術である「HPL」、立体音響技術「OPSODIS」を搭載したシアターバーシステムの紹介がありました。演者のパフォーマンスやその場の音響をいかに収音し再生するか、秋の夜長はそんなイマーシブなソースを楽しんでみたいと思います。 HO


最近ストリートピアノをあちこちで見かけるようになりましたね。近所の神戸の岡場駅近くにあるショッピングセンターには屋外にピアノが設置されています。しかもグランドピアノのヤマハCFです!知っている人もおられると思いますが、コンサートで使われる大型のピアノです。このピアノは神戸のコンサートホールで昭和40年代から使われてきたそうですが、古いものとはいえ憧れのフルサイズのグランドピアノ。子どもの頃(40年近く前まで)ピアノを習っていたので、グランドピアノが近所にあるのを見つけて目がキラキラ、心はウキウキです。このピアノを見つけてからは時々ですが、娘が弾きたいときに連れて行って、娘の弾くピアノを楽しんでいます。反響板は開けられないので音量はそこそこですが、鍵盤のタッチはさすがにグランドピアノなので、ピアノの練習にも最適です。 TN


子どもの七五三の写真を自分で撮るためにカメラを新調しました。購入にあたっていろいろと調べたうえで、N社のフルサイズミラーレス機を購入しました。スペックでは他社に劣るところもあれど、手に持ったフィーリング、堅牢さ、そしてレンズの写りの良さが決め手でした。もともと父親から譲ってもらった同社のフィルム一眼レフ機を所持していて慣れ親しんでいたことも影響があるかもしれません。オーディオもスペックで語られがちなところがありますが、結局のところ聴いて心地よいかどうか、見て傍に置いておきたいデザインかどうかであると思います。改めて自分がモノづくりにおいて何を大切にしているかを再認識するきっかけとなりました。 JY


一人暮らしをしていた93歳になる父親に、サービス付高齢者住宅というやつに入ってもらうことになって、引っ越しをしました。風呂と食事は共同で、トイレは部屋にあるがドアはなく、カーテンで仕切られているだけ、というところを除けば、ワンルームのマンションです。自分もいずれはお世話になるかもしれないと思うと、そのタイプの部屋に合ったスピーカーとアンプを探しておかねばならない、と強く思いました。そのときまで耳が元気でいてくれますように! MH


今年はご近所からスズムシを沢山いただいたので、夏の半ばからは虫の声のサラウンド感の中で過ごすことができました。全盛期の鳴き声は時にボリュームを絞りたくなる程で、何故こんなに音が響くのかと調べてみました。オスは鳴く時に、大きな丸い2枚の前ばねを立てて広げます。右前ばねの裏にやすり状の部分、左前ばねの表に弾くツメとなるバチ状の部分があり、これらを高速で動かし擦りあわせることで摩擦音を出します。さらに、前ばねは上部とサイドが後ろ側に少し反り返っていて、立てて広げた両前ばねの後ろ側に発音響室を作ります。ここがスピーカーの役目をし、前ばねのヤスリ部とバチ部の摩擦で作り出した音を共鳴させ大きくしているのです。プロポーズの声を遠くのメスまで届けるために、天然の発音器とスピーカーを作り出したわけです。けなげに羽を震わせるスズムシを眺めながら、生命の進化に改めて感動しました。 AM


巷ではショパン国際ピアノコンクールの話題で持ち切りですが、これだけ毎日のようにしっかり見入ることができたことに、YouTubeってありがたいなぁ、やっぱすごいなぁと、またまた感心させられた次第。私は日頃からクラシックを聴くような人間ではありませんが、話題にもなっていた反田さんの演奏を観ていると、本当に心が落ち着くし、音楽は最高だ!とか思うわけですが、カメラワークも良くて、指の動き、表情、そしてびっしょりの汗、すべてで臨場感を味わい、心から拍手させていただき、反田さんの2位入賞を喜びました。 SS


ここ最近、プロアマ問わず、出会う人に「今度こそサラウンドは来ますか?」とよく訊かれます。これまでは「どうですかね~」とお茶を濁しつつ、自分はツーチャン・オーディオにいそしんできたわけですが、今回ばかりは様相が異なると感じています。それは制作側がヘッドホン、イヤホンで聴いてもらうことを多分に想定しているから。呼称についても当初は「3Dオーディオ」を謳っていたAmazonが、Appleの「空間オーディオ」に迎合。この両社が歩調を合わせるのも何気に画期的なことで、それだけ普及に本気ということではないでしょうか。その一方で、未だにJBLのK2 S9500に憧れ続ける私。こちらは一生「空想オーディオ」を続けていく運命のようです。 MA


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