音の匠

第11回 2006年音の匠

三宮 麻由子様

顕彰内容

「聴覚を活かしたエッセイの執筆」

第11回の音の匠は、幼少時に視覚を失いながらも、その優れた聴覚を活かし、聴覚の素晴しさを説くと共に人々に勇気を与える活動をされているエッセイストの三宮麻由子様に贈呈いたしました。

プロフィール

三宮 麻由子(さんのみや まゆこ)様

東京生まれ。四歳で病気により視力を失う。上智大学フランス文学科卒業。
同大学院博士前期課程修了。外資系通信社勤務とともにエッセイストとして活躍中。
その優れた聴覚を活かし、鳥の鳴き声で時刻や天候の移り変わりを判別、鳥たちとのコミュニケーションを通して野鳥の生態研究にも貢献。
「鳥が教えてくれた空」(NHK 出版1998年)で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞、「そっと耳をすませば」(NHK出版2000年)で第49回日本エッセイストクラブ賞を受賞。視覚障害者の文化に貢献した人物に送られる「第二回サフラン賞」受賞(2005年)。
多くの雑誌等に執筆、テレビ・ラジオ出演や講演活動などでも活躍され、人々に勇気を与える。日本エッセイストクラブ、日本ペンクラブ、日本野鳥の会、日本自然保護協会会員、日本伝統俳句協会会員。作曲、楽器演奏、俳句、生花、落語観賞等、趣味多彩。

書籍

  • 「鳥が教えてくれた空」
    NHK出版 1998年・NHK出版ライブラリーとして出版 2002年
  • 「そっと耳を澄ませば」
    NHK出版 2001年・NHK出版ライブラリーとして出版 2004年
  • 「目を閉じて心開いて」 岩波ジュニア新書 2002年
  • 「きっとあなたを励ます『勇気の練習帳』」 PHP研究所2002年
  • 「いのちの音が聞こえる」 海竜社刊 2003年
  • 「幸福の羽音」 佼成出版社 2004年
  • 「鳥が教えてくれた空」 集英社文庫 2004年
  • 「ロング・ドリーム」 集英社 2005年
  • 「時計を捨てよう」 大和出版 2005年
  • 「福耳落語」 NHK出版 2006年
  • 「そっと耳を澄ませば」 集英社文庫 2007年