第14回・2009年の音の匠

日本オーディオ協会は、12月3日東京・秋葉原アキバプラザで「音の日」記念イベントを開催し、平成21年度「音の匠」の顕彰式、音の日の集いパーティーを行ないました。

「音の匠」顕彰

第14回目にあたる本年度は、最古の再生音楽機器として現代においても根強い人気で人々を癒し続けているアンティークオルゴールの世界で、とりわけ伝統あるアンティークオルゴールの技術と音を現代に継承する修理技術で永らく活躍されている個人の方として「オルゴールの小さな博物館」の井上正二郎さん、「おでんせ」の大谷勲さん、「ハイランドアンティーク」の大森裕武さんの三人を「音の匠」として顕彰しました。
さらにアンティークオルゴールの技術と音を現代に継承するための「オルゴールの小さな博物館」運営とメカニックの育成によりアンティークの完全な形での再現を行い、感動を提案し続ける活動、および各種アンティークオルゴールに関する著作、CD製作を通じた普及活動に対し「オルゴールの小さな博物館」館長の名村義人さんを「音の匠特別功労賞」として顕彰しました。
賞状と楯ならびに副賞が校條会長より贈られ、「音の匠」顕彰に協賛をいただいた電波新聞社殿より記念品が贈られました。
受賞者を代表して名村さんからオルゴールの歴史を紹介いただきました。オルゴールは教会の時計台から始まり、それが小型化して家庭に入り、時計としての機能が外れ音楽のみを聴く機器となったことをデモも交えて説明いただきました。
さらにシリンダータイプから曲を代えられるディスクタイプになったが、エジソンの蓄音機によりオルゴールは駆逐され、一方の蓄音機もエジソンのシリンダーからベルリナーのディスクへと、オルゴールと同じ道を辿ったと話されました。

受賞者プロフィール

井上 正二郎氏

「オルゴールの小さな博物館」(東京都文京区)メカニック担当

現在の「オルゴールの小さな博物館」を含め約20年間アンティークオルゴールの修理を行なう。
古典技術の復活を心がけ、昔と同じ音を出すため部品、材料にもこだわり、自ら部品の復元も行なう。
「オルゴールの小さな博物館」が所有するシリンダータイプ、ディスクタイプオルゴール、自動ピアノ、ストリートオルガン等多種多様なカテゴリーの修理・修復作業を行い、古の技術を今日に伝えている。

大谷 勲氏

オルゴール、蓄音機など修理全般の「おでんせ」(神奈川県相模原市)経営

現在の「オルゴールの小さな博物館」を含め約20年間アンティークオルゴールの修理を行なう。
古典技術の復活を心がけ、昔と同じ音を出すため部品、材料にもこだわり、自ら部品の復元も行なう。
「オルゴールの小さな博物館」が所有するシリンダータイプ、ディスクタイプオルゴール、自動ピアノ、ストリートオルガン等多種多様なカテゴリーの修理・修復作業を行い、古の技術を今日に伝えている。

大森 裕武氏

オルゴール修理工房「ハイランドアンティーク」(神奈川県横須賀市)経営

1978年頃アンティークオルゴールに出会い、メカと音楽の両要素を備えたオルゴールに引かれ修理の専門家となる。1985年頃から「ハイランドアンティーク」をかまえ活動。MBSI(国際オルゴール協会)日本支部を通じ、後継者の指導も積極的に行なっている。著書にオルゴール修理技術のバイブルともされている「オルゴール修理の実技」がある。

「音の匠特別功労賞」名村 義人氏

オルゴールの蒐集家・研究家「オルゴールの小さな博物館」(東京都文京区)館

1983年自宅を開放して日本で最初のオルゴール博物館をスタート。18世紀末から20世紀のシリンダータイプ、ディスクタイプ、自動演奏オルガン、自動ピアノ、オートマタ等動作品を系統だてて展示(所蔵約400点)。またアンティークオルゴールについての啓発活動を積極的に行なっている。
著書に「オルゴールの詩」(音楽の友社)、「たくさんのふしぎ オルゴール誕生」他多数。CD製作も多数あり。


受賞の皆様