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掲載日:2017/01/05

日本オーディオ協会会長より平成29年新年のご挨拶

一般社団法人日本オーディオ協会
会長  校條 亮治

「新たな年を迎えて」

皆さま、明けましておめでとうございます。皆様の年明けは如何でしたでしょうか。
私は、毎年同様に除夜の鐘と共に氏神様に「初詣」をさせて頂きます。一昨年は出かけるのが一瞬遅く恒例の干支チョコレートを貰い損ねましたが、今回は今年の干支である酉のチョコレートを頂きました。これも縁起ものですので気持ちがすっきりとしました。

昨年は、世界に大変な激動が走りました。英国のEU離脱、米国大統領選での大どんでん返しのトランプ氏圧勝、絶対安定であった韓国の朴大統領の失速が起きました。いづれも既存権力と大衆の乖離が大きくなった結果とは言えますが、本当にそれだけかを考える必要があります。何時の時代も絶対権力と大衆との乖離は存在しました。さすがに現代においてはフランスやロシアで起きた革命が起こることはありませんが、何が起こるか分りません。目を凝らすと為政者の大衆扇動とそれに乗るマスコミの姿勢に大いに問題があると思われます。こうなってしまうと善良な市民はたまったものではありません。それを許すほど私たちが情報に流されているとも云えます。ビジネスの世界も全く同様で刹那的に売れれば良いという風潮が横行しています。これでは健全な市場は醸成できません。

オーディオ業界も日本オーディオ協会の「ハイレゾオーディオ」の提案により大きな転機を迎えています。「ハイレゾオーディオ」は確かに今や世界のスタンダードに成らんとしていますが、その本質はどこまで行っても「良い音」の追求です。刹那的に「ハイレゾオーディオ」に遅れまいと乗るのではなく、本質を忘れずに健全なオーディオ市場育成に向け邁進すべきと考えます。今年は、従来の展示会を一新し「OTOTEN2017」として春に「東京国際フォーラム」で開催いたします。王道を間違えることなく進めるつもりです。皆様方の一層のご協力と御支援をお願い申し上げると共に、今年こそ皆様にとって最良の年になります様、御祈念申し上げ、年始のご挨拶とさせて頂きます。