TODAY

10月23日

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10月26日


10/26:大盛況のまま、感動のフィナーレへ


<来場者数集計>

日時 天候 来場者数 累計来場者数
10月23日(木) 12,126人 12,126人
10月24日(金) 14,940人 27,066人
10月25日(土) 17,954人 45,020人
10月26日(日) 17,822人 62,842人

※チケット発行カウントによる来場者数
A&Vフェスタ最終日は、台風が近づいているという情報もあり天候が気になったが、朝からよい天気にめぐまれ、オープン前からすでにゲート付近には入場を待つ人々が並んでいた。

今回のイベントは、デジタルを核にさまざま技術や製品が紹介され、これまでのフェアの中でも驚きや感動の多いものであった。デジタル化の目的は主に高効率電送にあると言われるが、そのおかげで編集が容易になり、放送は多チャンネル化し、ハードディスクや光ディスクメディアの進化も伴って、保存性もアナログ時代より格段に向上した。こうした中で高画質化・高音質化といったクオリティの向上も日々進歩しつつある。
この進歩を受けて、オーディオの分野ではアナログ技術も進化している。スピーカーやアンプなどはこのデジタル時代の進化とともにますます斬新なものが提案されている。そしてまた、アナログ機器での音質追求の姿勢もまた、デジタル分野での、単なる利便性や保存性の追求だけにとどまらない、「質」の追求を逆に促しているともいえるようだ。

さて、今日はクオリティにとことんこだわった、スピーカーおよびアンプの出品について、こうした昨日までの3日間で紹介できなかった製品を中心にレポートしたいと思う。

また、昨日まで触れることのできなかった、カーオーディオ・ブースも紹介する。




オープニング前から入場を待つ人々
[ TODAY'S INDEX ]

■ 魅惑の世界を生み出す高品位スピーカー
>> Pioneer/『TAD-M1』
>> Victor・JVC/『SX-L9』
>> Fostex/『RS2』

■ 一度は聞いてみたい!ハイクオリティ・アンプ
>> YAMAHA/『Stereo Power Amplifier MX-D1』
>> YAMAHA/『AVアンプ DSP-Z9 image6』
>> DENON(参考出品)/『POA-X/AVP-X/DVD-X』
>> SONY/『TA-DA9000ES』
>> ブリッジ・オーディオ・ラボ/『BC-1/BP-1』

■ カーオーディオ・ブースレポート
>> Panasonic/『B♭シリーズ』
>> carrozzeria/『X』
>> SONY/『リアシートカーAVシステム』
>> ALPINE/『F#1 Status』
>> Victor・JVC/『digifineシリーズ』
>> メモリー・スティック
>> DVDオーディオ・ブース デモカー

魅惑の世界を生み出す高品位スピーカー

今回のA&Vフェスタは、高級スピーカーの出品がいくつか目立っていた。海外ハイエンド・ブランドのMBLや国内ブランドとして注目されているTAOCなどをすでに紹介したが、そのほかの各社で際だった製品を紹介する。

Pioneer
『TAD-M1』

TADは、プロフェッショナル・スタジオモニターとして世界中のスタジオやエンジニアに愛用されているブランド。コンセプトはシンプルで『どこまでも純粋なサウンド』だ。TAD M-1は4ウェイバスレフ型で580×1380×568mm、130kgの大型スピーカー。25kHz〜100kHzの再生帯域を持つ。ブースでは専用のリスニング・ルームがあり、その実力を見せつけていた。





Victor・JVC
『SX-L9』

理論上で最高の音を求めても『解像度はあるがハートがない』『無機質である』という指摘が起こりがちなオーディオ・スピーカー。どのように感動を呼び起こす製品に仕上げるかは永遠のテーマだ。このスピーカーは、その音楽感動の部分にこだわった、純・日本製のスピーカー。日本人の繊細な感性と開発陣のこだわりとエッセンスをふんだんに盛り込んだ成果がその音に現れている。





Fostex
『RS2』

20mmのハード・ドームツイーターは、マグネシウム振動板を使い、高い応答能力を持っているので、俊敏な音の立ち上がりを得ることができる。この他、13cmのHP方式スコーカーと30cmHP方式ウーファーを持つ3ウェイスピーカー。HP方式とは、ハイパーボーリック・パラボロイドの略で、代々木体育館の屋根の構造にヒントを得て、コーン紙に星形形状に波型をつけて強度を得ている。となりに見えるのは『E800W』という80cmの大型ウーファーを専用のエンクロージャーに組み込んだものだ。


RS2(中央)とE800W(左)

一度は聞いてみたい!ハイクオリティ・アンプ

フル・デジタル信号処理のオーディオシステムから超ハイエンドなアナログアンプまで、オーディオ・アンプの進化も目覚ましい。

YAMAHA
Stereo Power Amplifier『MX-D1』


ヤマハのピアノ『コンサートグランドCFIII』という世界を代表するグランドピアノの音の力をリアルに再現するために生まれたというデジタル・パワーアンプ。『高効率とハイパワー、そしてコンパクト化を同時に実現するデジタルアンプ技術はオーディオの世界を大きく変える理想だ』とカタログに表記のあるこのアンプは、435(W)×75(H)×437(D)mm、10.4kgの小柄な筐体ながら700W+700W(8Ω)のパワーを持つ。





YAMAHA
AVアンプ『DSP-Z9』


高音質・高性能なデジタル回路部分を最大限に生かして、ワイドレンジなパワーアンプへとダイレクトに結ぶ独自の『デジタルマキシム・コンセプト』の元に生み出されたというAVアンプ。6Ωでフロント/センター/サラウンド/サラウンドバックすべて170W、プレゼンス70W+70Wの出力規模を持つ。435(W)×211(H)×471(D)、30.0kg。





DENON(参考出品)
Power Amplifier『POA-X』
Pre Amplifier『AVP-X』
DVD Player『DVD-X』


参考出品で展示はモックアップだったが、来年登場予定というフルデジタル・コンセプトのシステム。プレイヤーはトランスポートの役割を果たすユニバーサルプレイヤー(DVDビデオ、DVDオーディオ、スーパーオーディオCD)、プリアンプ部は2つの筐体に分かれ、それぞれオーディオ信号用とビデオ信号用となっている。パワーアンプは7chで、プリアンプからデジタルのまま信号を受け、最終的にアナログに変換し信号増幅し、パワーアンプを駆動する。




SONY
『TA-DA9000ES』

これもフルデジタルで、8Ω定格出力で200W×7ch。デジタルで入力を受けフルデジタル信号処理を行うほか、アナログ信号もスーパーオーディオCDと同じDSD信号に変換して処理する。『素直でしっかりした音』が特長であるという。430(W)×238(H)×430(D)mm、 28.5kg。

本体 パワーアンプブロック部


ブリッジ・オーディオ・ラボ
コントロールアンプ『BC-1』
パワーアンプ『BP-1』


システムにコントロールアンプを組み込む意義を問い直して、使い易い操作性もさることながら、エネルギー感に満ちた音楽再生を可能にするコントロールアンプ。そして、どんなスピーカーと組み合わせても余裕を持ってドライブすることを目標に開発されたパワーアンプ。8Ωで500W+500W。420(W)×270(H)×720(D)mm、75kgの超弩級アンプだ。堅牢なデザインも美しい。



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カーオーディオ・ブースは、色鮮やかな服に身を包むコンパニオンを携え華やかに進行した。マルチチャンネルシステムやカーAVシステムを中心に展開され、終始デモカーでの試聴を待つ来場者で混雑していた。

Panasonic
『B♭シリーズ』

デモカーは、『MOBILIO Spike(HONDA)』。このカーオーディオ・システムはユニークでバッファ・アンプ部に真空管を使っている。アナログ的なナチュラル再生音を目指して、真空管を採用したという。ジャズなどを聞くと何とも言えない味わいのあるサウンドを醸し出すという。ユニットの中央で光る真空管が美しい。






carrozzeria
『X』

パイオニア・カロッツェリアでは、『第7回パイオニア・カーサウンド・コンテスト』のピュア・デジタルクラスで第一位に輝いたPIT TWOシャリオ・グランディスの車を展示した。ピュア・オーディオの魅力を100%発揮するために2年間を費やし、ジェフ・ローランドやマークレビンソンの音を参考にしたという。





SONY
『リアシートカーAVシステム』

ソニーは、TOYOTAクラウン『マジェスタ』をデモカーに、SACDを全面に押し出したカー・オーディオシステムを出品。プログレッシブ8インチWCGAモニターを搭載して、5.1chサラウンドともにカーAVデモを行った。





ALPINE
『F#1 Status』

アルパインはBMWとTOYOTAソアラの2台のデモカーを用意。『F#1 Status』システムをデモしていた。最大500曲をハードディスク録音でき、パソコンからもデータ転送できるシステム、DVDの再生機能を持つ。デモでは、ソアラでハイファイ・オーディオシステムを、BMWでは5.1chサラウンドサウンドによるAVシアターを展開していた。A&Vフェスタでは、カーオーディオ・イベントと比較してみんな熱心に聞いてくれるということであった。





Victor・JVC
『digifineシリーズ』

デモカーにスバルのインプレッサ特別仕様車を使用。これは、今年1月のオートサロンのスバルブースで展示された車をスバルから提供を受けたものという。CDレシーバーにデジタル回路とアナログ回路を完全分離させた『KD-SH919-S』を使った4ch+サブ・ウーファーシステム。





メモリー・スティック

カーオーディオ・エリアには、フォルクスワーゲンをデモカーにしたメモリー・スティックの展示ブースも設置された。地上アナログ放送のテレビ番組などをメモリー・スティックに記録して持ち出し、携帯などのさまざまなモバイル機器で再生することができるシステムを、auの新しい携帯『A5404S(ソニー製)』を使ってデモしていた。

A5404Sでの映像再生デモ



DVDオーディオ・ブース

DVDオーディオのブースには、シルビア S15による5.1chDVDオーディオ再生システムが展示された。カロッツェリアの5.1chマルチチェンネルプロセッサー内蔵ユニットを中心にしたシステムで、アンプにはDIAMONDのD5 600.3 (4chアンプ)、D5 300.2(2chアンプ)を使った。『スーパーオートバックスTODA』のインストールによる車だ。






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