日本最大級の音と映像の祭典
いよいよ感動のフィナーレへ!


 A&Vフェスタ2009が、最終日を迎え、盛況のうちに終わりました、本日は朝からあいにくの雨でしたが、熱心なオーディオ・ビジュアルファンには、天候など無関係。非常に多くのご来場を頂き、いずれのブースも盛況でした。世界的な経済の低迷が続いている中でも、いい音楽と映像はいつでも私達の心を支え、励ましてくれるものだということを実感した3日間だったのではないでしょうか?本日は、スピーカー親子工作教室の他に、自作オーディオ自慢大会の発表会も行われ、モノづくりの素晴らしさと楽しさも満喫できた1日となりました。そんな最終日の模様を、昨日までにご紹介し切れなかったブースを中心にお伝えします。




ソニー株式会社
Sony Corporation

http://www.sony.jp/

 ソニーは、最新のオーディオとビジュアル機器を出品。ブースもホームシアターと2チャンネル・ピュア・オーディオとの2つに分かれていて、ホームシアタールームでは、ソニーのアンプ、スピーカー、プロジェクターによって迫力の映像とサラウンドサウンドのデモンストレーションを展開。さらに2チャンネル・ピュア・オーディオのルームでは、ソニーのハイエンドスピーカー「SS-AR1」を使っての試聴会、および話題のアクリル管スピーカーやポータブルデジタルレコーダーなどの展示を行いました。ピュア・オーディオルームからは横浜の美しい港の風景が見えて、オーディオ・システムから聴こえる音楽と共に良い雰囲気を生み出していました。また、この他、3階にも別ブースを設け、そちらではウォークマンの最新機種やポータブルレコーダー製品の展示などが行われました。
<3階ブース>
<4階ブース>



株式会社TADラボ
TAD Labs, Inc.
「感動リファレンス」

http://tad-labs.com/

  パイオニアのオーディオ技術の粋を注いだ最高峰のスピーカー・システム「TAD(Technical Audio Devices)」の専用試聴ブース。“綿密な理論検討と正確な実験に裏付けられた工学的アプローチ”という意味を持つブランド名が示すとおり、一切の妥協を許さない作り込みで素晴らしい音色を奏でていました。今年は「TAD-R1」に加えて小型のプロトタイプスピーカーも出品され、さらにTADブランドの開発中のパワーアンプも参考出品されました。「TAD-R1」を自宅オーディオシステムの標準機として使用しているオーディオ評論家、藤岡誠さん、小原由夫さんの講演会もあり、試聴会は常時賑わいを見せていました。



dts Japan株式会社
dts Japan, inc.

http://www.dtstech.co.jp/index.php

 A&Vフェスタの試聴ブースの中でも高い人気を持ち、常時満員状態のdtsジャパンのブースでは、最新のサラウンドサウンドと映像による迫力あるデモンストレーションが展開されました。大橋伸太郎さんや潮晴男さん、また百瀬慶一さんと賀来タクトさんによる講演会も行われ、さらに最終日はスペシャルデモとして、デモコンテンツにちなんだグッズプレゼントがあるなど、最後まで盛況でした。



パイオニア株式会社
PIONEER CORPORATION

http://pioneer.jp/

 パイオニアは、3階の広いブースで、自社のスピーカー、アンプ、ミニコンポ、そしてプラズマテレビ「KURO(クロ)」シリーズを出品。人気の高いウィスキーの樽を材料に使用した「ピュアモルト」シリーズも出品され注目を集めていました。通常の木材とウィスキーの樽材をたたいてその音が確認できるといったこともでき、その音の違いに来場者の方々は大変驚いているようでした。

 さらに、4階のホームシアターブースでは、ブルーレイディスクプレーヤー「BDP-LX91」、AVマルチチャンネルアンプ「SC-LX90」、60V型フルHDプラズマモニター「KRP-600M」、そしてEXシリーズのスピーカーを用いたハイエンド・ホームシアター・システムを構築。臨場感溢れる映像とサラウンドサウンドが注目を集めていました。
<3階ブース>
<4階ハイエンド・ホームシアター>



パナソニック株式会社
Panasonic Corporation

http://panasonic.co.jp/

 薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」とDVD・ブルーレイディスクレコーダーの「DIGA(ディーガ)」をはじめ、ホームシアター用のスピーカーやプロジェクターまで幅広く商品展開しているパナソニックでは、自社製品によるホームシアターシステムでデモンストレーションを展開。さらに、スタイリッシュな携帯できるVIERAワンセグテレビやコンパクトステレオシステムも出品していました。SDメモリーカードでさまざまなデータがやり取りできるメリットや、リモコン一台でテレビ、レコーダー、AVシステムが一括して操作できる「ビエラにリンク!」も注目の技術です。



フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニー
Fostex Co.

http://www.fostex.jp/

 フォステクスでは、自社のスピーカーラインナップとユニットを出品し、スピーカー・システム「G2000」を中心に試聴会を実施しました。また、パソコンやiPodの音楽鑑賞時に高品位なモニターサウンドを手軽に楽しめるスピーカーとボリュームコントロールのセット製品「PM0.4PC」も出品し、来場者のみなさんの興味を引いていました。



富士通テン株式会社
FUJITSU TEN LIMITED

http://www.fujitsu-ten.co.jp/

 カーナビやカーオーディオ製品「ECLIPSE(エクリプス)」で人気メーカー、富士通テンでは、ホーム用のスピーカーとして、同じECLIPSEブランドで「TDシリーズ」を展開をしています。このスピーカーは、楕円形をしたユニークな形状をしており、位相が正確で明瞭な音像を結ぶことが特徴であるそうです。ブースでは、このシリーズの新製品「TD712zMK2」を使ってサラウンドサウンドシステムを構築。オーディオ・ビジュアル評論家の潮 晴男氏さん、小原由夫さん、藤原陽祐さん、山本浩司さんらを迎えての講演会も実施されました。



株式会社アバック
AVAC

http://www.avac.co.jp/

 さまざまなホームシアターシステムを提案している販売店アバックでは、店内にある視聴室の主だったものをこのフェスタで再現。4つのテーマに分けて、それぞれタイプ別に具体的なシステムの音と映像を楽しむことができました。アメリカンホームシアターシステムの「FUTULIA」、リビングシアターの「HIDELIA」、メカニカルシアター「MECHALIA、」、そして、ピュアオーディオとマルチチャンネルオーディオに重点を置いたスクリーンシアタールーム「GRAUDIO」まで、さまざまなタイプのシステムが体験でき、大変人気を呼んでいました。



有限会社コンバックコーポレーション
COMBAK CORPORATION

http://www.combak.co.jp/

 オーディオのチューニングデバイス「Harmonix(ハーモニックス)」やアンプ、プレーヤー製品「Reimyo(レイミョー)」、スピーカー・システム「BRAVO(ブラボー)」などのオーディオ機器を展開しているコンバックコーポレーションは、海外でも評価を受けているReimyoのシステムを中心にデモンストレーションを展開。開発中というフォノアンプも出品され、Reimyoを支持するファンの注目を集めていました。



株式会社クリプトン
KRIPTON Co.,Ltd

http://www.kripton.co.jp/

 クリプトンでは、躍動的で伸びやかな再生音で人気のスピーカーシリーズ「Vigore(ビゴーレ)」のを出品。小型の「KX-3P」は、内部構造がわかるカットモデルも展示され、スタジオモニター「KX-1000P」で試聴会が行われました。艶やかで広い音場感の音が印象的でした。



ライブレコーディング出展社による
「ポータブルデジタルレコーダーコーナー」


 21日(土)、22日(日)の2日間は、生演奏をポータブルレコーダーで録音するという体験ができる「生録体験!ライブレコーディング」が行われました。そこでレコーダーの貸し出しに協賛に頂いたメーカー7社が、このブースに自社のデジタルレコーダーをそれぞれ出品しました。大きなテープリールデッキとバッテリーを担いで録音に出かけた往年の生録ファンにとっては、その軽さと性能の高さにはびっくり。これなら女性やお子様でも手軽に録音が楽しめそうです。
<コーナー出展社>

オリンパスイメージング株式会社
Olympus Imaging Corp.

http://www.olympus.co.jp/jp/

株式会社コルグ
Korg Inc.

http://www.korg.co.jp/

三洋電機株式会社
SANYO Electric Co.,Ltd.

http://www.sanyo.co.jp/

株式会社ズーム
Zoom Corporation

http://www.zoom.co.jp/japanese/

ソニー株式会社
Sony Corporation

http://www.sony.co.jp/

ティアック株式会社
TEAC CORPORATION

http://www.teac.co.jp/

ローランド株式会社
Roland Corporation

http://www.roland.co.jp/



株式会社ダイヤシステムズ
Dia-Systems Co., Ltd.

http://daiyasystems.jp/

 ダイヤシステムズでは、CDやDVDを乗せると音質が改善されるという「シンクロシート」や、ケーブルに巻くと拡散された電流の流れを集約させ、さらにスパイラルをかけて、焦点の狂わない強力な電流に変えるという「スパイラルシート」といった音質改善アクセサリーを提案しています。今年は新しくイヤホンのコードを挟むと音質がよくなる商品を提案。携帯して楽しむデジタル・オーディオ・プレーヤーのユーザーに提案する新商品です。



ベルエアーサウンドリサーチ
Bell Air Sound Research

http://www.bellair-sound.com/

 ベルエアーサウンドリサーチは、本当によい音を提供するオーディオシステムを目指して、スピーカーやアンプの製作をしています。今回は、真空管プリアンプ+半導体メインアンプ3電源トランス方式「LX-H1000」、ローサーユニットによるホーンロードSPシステム「LX-10」、小型ホーンスピーカー「LX-M3」などを出品しています。テーマは、「本物のオーディオをはじめましょう 」。信念を感じるテーマです。



<サラウンド・サウンドテーマエリア>

 サラウンド・サウンドテーマエリアでは、最終日も2つの企画イベントが行われました。ひとつは、毎日放送と長野朝日放送の放送局スタッフによる「サラウンド放送の面白解説」。地上デジタル放送では、その画質の美しさはもとより、音声もサラウンドの高音質で楽しめるようになります。このイベントでは、そうした番組を制作するプロのスタッフから、実際の制作番組のデモを交えながら興味深いお話を聞くことができました。また、初日から毎日行われているUNA MAS JAZZレーベルの沢口真生さんによるJAZZをサラウンドで楽しむ「JAZZクラブがあなたの部屋にやってくる」も実施。時間内にじっくりとUNA MAS JAZZの録音をサラウンドで楽しめました。
<サラウンド・サウンドの面白解説>
長野朝日放送
岩井和久さん
毎日放送
杉本誠さん



スペシャルイベント
自作オーディオ自慢大会


 A&Vフェスタの人気企画である「自作オーディオ自慢大会」。最終日の今日は、いよいよ来場者の方々の投票の結果を集計し、審査を経た「自作オーディオ自慢大会表彰式ならびに作品試聴会」が行われました。会場には1次審査を通過したアンプ10作品と、スピーカー17作品が展示されましたが、その中から会場での投票に基づき「ベスト人気アンプ賞」「ベスト人気スピーカー賞」を決定。さらに、実行委員会の審査により「ベスト審査員賞アンプ部門」と「ベスト審査員賞スピーカー部門」が選ばれました。さらに今回は、アイディアのユニークさが評価されて急きょ「アイデア賞」も設けられることになりました。各賞の受賞者は以下の通りです。


受賞されたみなさん


表彰状授与:
社団法人日本オーディオ協会専務理事 藤本正煕


審査員代表:
A&Vフェスタ2009実行委員長 西 国靖




ベスト人気アンプ賞
「小型トランジスタ100パラ無帰還アンプ」
茨城県 蝦名毅 様

「かなり強豪なアンプが他にもいっぱい出品されていたと思いますので、自分では想定外でした。このアンプは入手しやすい半導体を使って、作りやすい回路構成にしました。音は優しくて伸びのある音を目指しました」とコメント。100パラレルという回路構成ながら、素直でストレート、そして優しい音色が印象的でした。

 
ベスト人気スピーカー賞
「球形スピーカー」
東京都 上野智弘 様(写真は受賞代理の安江辰彦 様)

同じオーディオ仲間である安江様が授賞式に出席されました。
「このスピーカーは、面白いから出品しろと私が言ったのですが、締め切りぎりぎりになってやっと決意してくれたようです。このスピーカーは、いわゆる「サブロク版」というのを使っているんですが、畳一枚の板を最大に使って、このスピーカー2本ができたそうです。実に1024個におよぶピースに材料を切り出していて、板自体は7千円なのだそうですが、それを切り出す工具に2万5千円かかっているそうです」とコメント。1024個のパーツが生み出す音は、やっぱり聴き応えがあります!

 
アイデア賞
「ガブロ(黒御影石)スピーカシステム」
宮城県 高橋秀治 様(写真は受賞代理の高橋由里子 様)

妹の由里子さんが授賞式に出席されました。
「兄が2003年ぐらいから情熱を持って作ってきたものですので、賞をもらえて大変うれしく思います。このスピーカーは万能性をもとめるものではなく、ひとつの楽器や音を美しく再生するという目的で作られました。特にこのスピーカーは、オルゴールの音をきれいに出したいと思って作ったものなので、オルゴールの曲を楽しんでいただければと思います」とコメント。鐘の音のように澄んだ美しい音色が、そのまま心の奥まで響いてくるようでした。

 
ベスト審査員賞アンプ部門
「812A・811Aシングルアンプ」
神奈川県 高柳善一 様

「賞を頂いて大変驚いています。最初は全然出品するつもりなどなかったのですが、同じ自作アンプ仲間が出せ出せと言うもので、出しました。今となっては出して良かったと思っています。誰も相手にしないような安い真空管を使って作ろうと思ったのがきっかけで、普通なら100ドルぐらいかかるところを、この真空管は40ドルぐらいで入手してコストパフォーマンスを高くしています」とコメント。非常にバランスがよく、躍動感溢れる音色を聴くことができました。

 
ベスト審査員賞スピーカー部門
「ピカイア」
福島県 前田好一 様(写真は受賞代理の関口隆 様)

前田好一様の友人、関口隆様が授賞式に出席されました。
「ミューズの箱舟という自作オーディオの仲間の会があるのですが、彼はそこの仲間なのですが、ひとつだけメッセージを預かっています。このイベントの実行委員会に昨年までフォステクスの佐藤さんという方がいらしたにですが、残念ながら今年1月に亡くなってしまいました。このスピーカーは、その方への哀悼の意を込めているということです」とコメント。小型のボディからは想像できないような厚みのある音には、誰もが驚いたのではないでしょうか。



本年もご来場ありがとうございました。

次回のA&Vフェスタの開催については決定次第、
ホームページ他でご案内いたします。